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終局直後、両者にインタビューが行われた。
※内容は後ほど更新します
勝った里見女流五冠。
【里見女流五冠の談話】
―― 一局を振り返って
「自分の中にちょっと誤算があって。作戦負けになってしまったかなと思いました」
――中盤のあたりはいかがでしたか
「基本的にはちょっと自信がない展開でした」
――どのあたりで追い上げたと思いましたか
「端を破って▲6五歩(91手目)と打ったところは、前の局面を思えば難しくなったかなと思いました」
――勝ちを意識されたのはどのあたりでしたか
「最後のほうで、▲8四桂(121手目)と打ったところです」
――七番勝負は白星スタートとなりました
「内容的にあまり思わしくない将棋でしたので。次局までにできるだけコンディションを整えて挑めたらと思います」
――今回初の七番勝負ですか、そちらについては
「経験したことのない七番勝負ですので、長丁場の戦いになると思うのですが、少しでも成長できる勝負にできたらと思います」
西山白玲。
【西山白玲の談話】
―― 一局を振り返って
「模様がいいかなと思う局面は何回かあったと思うのですけど。▲5七銀(63手目)と粘られた辺りから少し方針を間違えてミスを重ねてしまったかなと思います」
――そこからはちょっと苦しかったという感じでしょうか
「はい。しのぐような手が見つからなくて苦心していました」
――七番勝負は黒星スタートとなりましたが、次戦の抱負をお願いします
「手番も決まっていますので、いい状態で臨みたいなと思います」
127手まで、里見女流五冠が西山白玲を下しました。終局時刻は18時4分。消費時間は、▲里見4時間0分、△西山3時間49分。七番勝負は里見女流五冠が先勝し、対戦成績を1勝0敗としました。第2局は9月3日(土)「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」(京都市)で行われます。
図は17時25分の局面。
先手が踏み留まり、さらに猛追しています。控室の検討陣は「もう後手が優位とはいえなくなってきた」と見ています。里見女流五冠が指がしなっています。消費時間は▲里見3時間52分、△西山3時間32分。