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金沢の代表的な観光名所の一つ、東山地区のひがし茶屋街。かつての茶屋街の建物が保存、復元されており、タイムトリップしたような気分を味わえる。
普段なら9月の3連休ともなると街には観光客が数珠つなぎになるという。今回はコロナ禍と台風の影響もあって人出はまばらだった。
こちらの建物は江戸時代からのもの。金沢市の文化財に指定されている。
再開前の様子。
渡部女流三段。
西山女流三冠。
定刻の13時に対局が再開された。
再開後の一手は▲7五歩。
西山女流三冠はすぐに△3五飛と応じた。▲7五歩を予想していたようだ。
先手玉。
後手玉。駒は竹風作・菱湖書。
12時、図の局面で渡部女流三段が19分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡部2時間1分、△西山58分。昼食の注文は、渡部女流三段が「能登海鮮丼(ご飯少)」、西山女流三冠が「のど黒丼(焼き物)」。対局は13時に再開します。
能登海鮮丼(ご飯は通常の盛り)。炙ったのど黒も添えられている。
のど黒丼。
前図から▲5五同歩に△3五歩と後手が戦線拡大を図ったところで、渡部女流三段は▲2四歩△同歩▲2六飛としました。2筋を突き捨てたのは▲2六飛に△1五角の筋を消すため。この対応が好手と見られています。「△5五歩と仕掛けられたところでは、先手がもう少し悪くなりそうに見えましたが、現図はうまく踏みとどまった感じです。後手は▲2四歩に△同角と応じる手もあったかもしれません」(阿久津八段)
相手に好機の仕掛けを許した渡部女流三段だが、好対応で踏みとどまった。
図は11時20分頃の局面。西山女流三冠が堂々と中央から仕掛けました。5五の地点は後手の駒の利きが上回っており、角金交換が実現しそうです。控室では後手がうまく仕掛けたと見られています。
西山女流三冠の飛車は四間飛車から2筋に回り、さらに5筋に転回して中央から仕掛けた。
10時を回り、対局者の控室におやつが運ばれました。注文は渡部女流三段が「弁慶特製 丸十どら焼き(能登大納言・栗餡)」と「烏龍茶」、西山女流三冠が「フルーツ盛り」と「紅茶」です。
どら焼き
フルーツ盛※撮影用に注文したものを撮影
控室では立会人の中川八段と大盤解説の阿久津八段が検討中です。
中川八段は撮影時だけマスクを外してくれた。「ちょっとだけね」(中川)
阿久津八段。大盤解説会は14時開始だ。「西山女流三冠は三間飛車の印象が強いですが、今日は四間飛車ですか。渡部女流三段も予想しづらかったと思いますが、ここまでは時間を使わずに進めていますね」(阿久津)
定刻の9時に対局が開始された。
渡部女流三段の初手は▲2六歩。
振り飛車党の西山女流三冠は△3四歩と応じる。
報道陣がいる間にビシビシと指し手が進んだ。
図は9時30分過ぎの局面。西山女流三冠は金無双に構えました。すでに前例はありません。
8時48分に西山女流三冠が入室して上座に着いた。
すぐに続いて渡部女流三段も入室。
一礼をかわして駒箱が開けられた。