現地の大盤解説会情報です。詳しい情報は以下のURL先(薩摩伝承館)をご確認ください。
・日時 9月14日(土)受付:10時開始 解説:11時から終局まで
・場所 薩摩伝承館 維新の間
・解説、聞き手 大石直嗣七段、野原未蘭女流初段
・入場料 2000円(未就学児は参加不可)。
【白玲のタイトルをかけた秋の七番勝負が開幕|薩摩伝承館】
https://x.gd/zLh9H
以上で、本日のブログ更新を終了します。対局は明日9時開始です。
熱戦にご期待ください。
両対局者が退席したあと、深浦九段と大石七段が明日の対局の見どころを説明しました。
(明日の見どころについて、見解を述べる)
(深浦九段)
(大石七段は大盤解説会の解説を務める)
深浦九段「おふたりの特徴というのはどのようなことが言えますか」
大石七段「ともに振り飛車党でして、西山白玲はどちらかというと力将棋で、踏み込みがいいです。一方、福間女流五冠は余して勝つ将棋をとても得意とされています。研究会の中の感想戦などでも、すごく繊細な方というのが私のイメージです」
深浦九段「同じ振り飛車党ながら、作戦の幅が広いですよね。居飛車にして対抗形を指されたりなどもありますし」
大石七段「はい、ですので明日は序盤の出だしがどうなるのかがひとつ注目だと思います。具体的には明日は西山白玲が先手なので、初手▲7八飛だと思うのですが、それに対して福間女流五冠がどういった作戦を用いるかです」
深浦九段「確かに。西山白玲は初手▲7八飛なんでしょうね。福間女流五冠は後手番だとあまり居飛車を選ばれない印象ですので、相振り飛車戦が見られるのではないかなと思っています」
大石七段「第1局がすごく大熱戦で、終盤、福間女流五冠が優位に進められていたと思うのですが、西山白玲が勝負手を連発されて逆転勝ちを収められて、名局だったように思いました」
深浦九段「大石さんは明日は大盤解説を担当されますが、どういったところを鹿児島の皆さんに伝えていきたいですか」
大石七段「明日は相振り飛車の戦型が本命ながら、福間女流五冠の居飛車による対抗形が見られるかもしれず、そういった駆け引きをはじめ、互いに終盤は切れ味があって得意分野でもあり、そのような勝負についても解説していければと思います」
(締めのあいさつは下竹原利彦・指宿白水館代表取締役社長のひとこと)
「指宿市は台風10号の直撃を受けて大きな被害が出たのですが、西浦会長様からご到着早々にお見舞いいただきました。本当にありがとうございます。台風13号も接近して、受け入れができるのかどうか心配だったのですが、こうやって白玲戦第2局を開催できることをうれしく思います」
開会式の書き起こし=潤
関係者あいさつのあと、両対局者に花束や記念品の贈呈がされ、両対局者が決意表明を行いました。
その後、対局者は退席となりました。
(西山白玲)
「今年も空港から道中、到着と温かくお出迎えていただきまして、うれしい気持ちで来させていただきました。今月はたくさん対局がありまして、一局一局が大切なのですが、明日も七番勝負の2局目ということで、また気を引き締めて臨みたいと思います。こちらの砂むし温泉に入らせていただきますと、体調がなんだかリセットされるように思っていまして、そういった前夜を過ごさせていただいて、明日は気持ちを新たに対局に臨めればと思います」
(福間挑戦者)
「今日、こちらに空港からバスで来たのですが、道中で旗を振ってご歓迎いただきました。鹿児島県の関係者の皆様に温かくご歓迎いただけましたことを改めて感謝申し上げます。明日は第2局ということで、自分の力を精一杯出し切れるように、頑張ってまいりたいと思います。今日、明日と2日間お世話になります。よろしくお願いいたします」
18時30分から、関係者のみの開会式が催されました。
(開会式は薩摩伝承館「維新の間」で開かれた。明日は大盤解説会場として使用される)
(西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長)
「西山白玲は棋士編入試験五番勝負第1局に勝利され、是非ともあと2勝していただきたいです。福間挑戦者はご結婚され、赤ちゃんを授かられたということで大変おめでたいです。そんな両者による第2局を楽しみにしております」
(深浦康市・立会人)
「今期もまた、おふたりの戦いが見られるのがうれしいです。おふたりともいまは想像を超えるような中での戦いですので、対局に集中できますよう、将棋連盟としても立会人としましても、しっかりと務めていく所存です」
(打越明司・指宿市市長)
「最近は『将棋を指す宿と書いて、いぶすきと読む』というのを常套句にさせていただいているくらい、指宿での将棋熱が増しています。おふたりはもう指宿での過ごし方も身につかれていますでしょうが、体調を整えられ、明日は熱戦を見せていただければと思います」