3局(2局目で決着の場合は2局)とも対局開始時刻から大盤解説会と生中継観戦を行います。詳細はこちら(PDFが開きますのでご注意ください)。
第1局 10月29日(土) 13時~
第2局 10月30日(日) 10時~
第3局 10月30日(日) 14時~ (第2局で決着しない場合のみ実施)
大盤解説会:プロによる大盤解説会。多くのプロ棋士が解説します。会場は鶴林寺、定員は各30名(先着順)、申込不要。参加費は各局1,000円(茶菓つき、参加費以外に入山料おひとり様500円がかかります)。
生中継観戦:対局者と盤面の生中継! ゲストプロ棋士の解説もあります。会場は鶴林寺、定員は各70名(先着順)、申込不要。参加費は無料(入山料おひとり様500円がかかります)。
いずれも先着順です。現地に直接お越しください。
(飛龍)
おはようございます。第6期加古川青流戦(加古川市・公益財団法人加古川市ウェルネス協会・公益社団法人日本将棋連盟主催、神戸新聞社・BAN-BANネットワークス共催)決勝三番勝負は井出隼平四段(25歳、田丸昇九段門下)と石川優太三段(21歳、森信雄七段門下)の顔合わせになりました。対局場は兵庫県加古川市の鶴林寺「浄心院」です。立会人は船江恒平五段、記録係は徳田拳士二段(小林健二九段門下)がそれぞれ務めます。対局開始予定時刻は以下のとおり。持ち時間は各1時間(チェスクロック使用)、使いきると一分将棋となります。
第1局 10月29日(土) 13時
第2局 10月30日(日) 10時
第3局 10月30日(日) 14時 (第2局で決着しない場合のみ実施)
棋譜・コメント入力は夏芽記者、ブログは飛龍が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
(飛龍)
感想戦終了後、稲葉アマの共同記者会見が開かれました。
── 改めまして優勝した今のお気持ちは?
稲葉 地元の加古川の大会で優勝できて、すごい嬉しいです。
── 今回、アマチュア選抜大会から参加されましたが、当初の目標は?
稲葉 アマチュア選抜は「勝とう」と思って臨んだのですが、まさかここまで残れるとは、という感じで。1、2回戦負けぐらいかなと誰もが思っていたと思いますし、私自身もそうでした(笑)
── 今大会、一番印象に残っている将棋は?
稲葉 やっぱり2回戦の今泉健司四段との将棋ですね。
── 決勝の三番勝負については?
稲葉 第1局は作戦通りに進んでいたのですが、途中から硬くなったと言いますか、長考して迷い始めてしまって、最後は……昨日は寝れないぐらい、苦しい手をいっぱい指してしまったので。2日目は迷わないように、覚悟を決めて臨みました。
── 今年は朝日アマ名人も獲得されて、好調が続いていますが?
稲葉 普段、奨励会員との研究会をやっているので、そこで教えてもらっていることが生きているのかなと。
── 地元の加古川での対局は力になりましたか?
稲葉 そうですね。振り返ってみると、普段の大会以上に集中できていたと思います。
── 今後の目標は?
稲葉 とりあえずアマ大会を獲って、またプロの公式戦に出たいと思います。
── 「今後も(プロを目指さず)アマチュアで」との言葉がありましたが、その意思は固いですか?
稲葉 今の自分が何勝何敗かも分かっていなくて(笑)とりあえずはアマチュアで頑張ります。受けれる成績になったとしても、受けるつもりはないですね。
以上で第5期加古川青流戦決勝三番勝負の中継を終了いたします。今期も最後までご観戦ありがとうございました。
(夏芽)
インタビューを終えて、両対局者は、4階の大盤解説会場へ移動しました。
井上九段 「対局を終えられた二人。勝たれた稲葉アマ、どうですか今の心境は?」
稲葉アマ 「勝てると思っていなかったので素直に嬉しいです。3局とも一応熱戦になったと思って、その点はすごい良かったと思います」
井上九段 「増田四段は昨日、第1局を勝たれて2日目を迎えたわけですけど、第2局、第3局はどのような感じでしたか?」
増田四段 「第2局、第3局と、どちらも僕の方にチャンスがあったと思うのですが、なかなか決めきれなかったと言うか、稲葉さんにうまく指されてしまって負かされたかなと」
井上九段 「加古川はアウェーのような感じがして、やりにくいところもあったと思いますが、その辺は?」
増田四段 「いや、決してそんなことはなく、皆さん本当に優しくしていただいて、アウェー感みたいなものはありませんでした」
井上九段 「また是非、加古川にお越しください。今度はタイトル戦とか、加古川でありましたら来ていただきたいと思います」
増田四段 「はい、また是非機会があれば」
井上九段 「本当、正直言って『1番勝てたらええとこやな』と思っていたので、第2局を勝ったのは大きかったと思うのですが」
稲葉アマ 「この第3局も序盤がそんなにうまくいっていないと思ったのですが、指しているうちに難しくなったので、チャンスがあるかなと思って頑張っていました」
井上九段 「終盤は、えらい考えずにと言うか、決断よく進めていましたけど、あれは読み切りですか?」
稲葉アマ 「いや、そんなに先は見えていなかったです(笑)昨日の第1局が決断悪かったので、その反省を込めて、決断よく指そうと決めていました」
井上九段 「第1期青流戦の優勝者である船江くんもいるので、何か一言お願いします」
船江五段 「優勝おめでとうございます。やっぱり加古川の棋戦なので、加古川出身の方に優勝していただいて私は嬉しいです。今まで5期やってきて全部見てきましたけど、3局の内容を総合的に見て、一番熱戦が多いシリーズだったのではないかと思います。私も楽しませてもらいました」
(夏芽)