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2018年10月19日 (金)

厳しい桂打ち

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14時55分頃、厳しい桂打ちが入りました。後手の狙いは次の△6五香。先手がそれを守って金や銀を自陣に投資すると、後手玉に迫りにくくなります。梶浦四段はここで持ち時間を使いきりました。控室のモニターからは記録係の秒読みの声が聞こえてきます。

(武蔵)

第1局 大盤解説会

Img_3205(稲葉八段と村田智六段からバトンタッチしたのは)

Img_3207(福崎九段と)
Img_3211(村田智穂女流二段)
Img_3204(平日にもかかわらず、大勢のお客様が解説に聞き入っていた)


(武蔵)

第1局 大盤解説会場の控室

大盤解説には様々なゲストが登場します。棋士は控室で熱心に本局の検討を行っていました。
Img_3193(井上慶太九段、船江恒平六段は師弟関係)
Img_3199(盤を挟むのは神吉宏充七段)
Img_3202(長谷川優貴女流二段と、先日新人王戦を戦い抜いた出口若武三段の姿も)
Img_3213(大盤解説を終えた直後の村田智弘六段)
Img_3218(同じく大盤解説会終わりの稲葉陽八段。揮毫をしたためる)

(武蔵)

堂々とした一着

47控室の福崎九段は上図で、(1)△9三桂、(2)△7三金、(3)△7五歩を予想していました。しかし、大橋四段は△9三香と歩を払いました。▲9二歩の垂れ歩が見えていますが、「間に合いますか」と、投げかけた一着のようです。

(武蔵)

両対局者の加古川青流戦

両対局者のこれまでの加古川青流戦の成績です(肩書は当時のもの、三段時代の成績を含む)。

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(武蔵)

大橋貴洸四段

大橋貴洸(おおはし たかひろ)四段は今期が6期目の加古川青流戦参加。前期は1回戦で稲葉聡アマに敗れています。
今期は、天野啓吾アマ、古森悠太四段、井出隼平四段、杉本和陽四段を破って、決勝戦進出を決めました。
居飛車も振り飛車も採用するオールラウンドプレイヤー。最新形への造詣も深く趣向を凝らした作戦で、安定した成績を残しています。
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(武蔵)

梶浦宏孝四段

梶浦宏孝(かじうら ひろたか)四段は今期が5期目の加古川青流戦参加。前期はベスト16に進むも関矢寛之三段に敗れました。
今期は坂井信哉三段、岡部怜央三段、今泉健司四段、西田拓也四段に勝ち、決勝三番勝負に進出しました。
居飛車党。粘り強く簡単には崩れない手堅い棋風が持ち味です。
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(武蔵)

第1局 戦型はひねり飛車に

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戦型は梶浦四段が横歩取りからひねり飛車に構えました。立会人の福崎文吾九段は、「若手らしい将棋です。現局面で先手の狙いは▲9四歩△同歩▲9三歩です。次の一手は長考になるかもしれません」と、見解を述べています。

Img_3182(立会人の福崎文吾九段)


(武蔵)

第1局 対局開始前

Img_3096(関係者が両対局者の到着を待つ)

Img_3117(12時55分頃、両対局者が着座。一礼を交わして、梶浦四段が駒箱に手をかけた)

Img_3142(記録係が白布を準備)

Img_3149(岡田康裕加古川市長が歩を振って、白布の上に散らす)

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(武蔵)

第1局 対局開始

13時、定刻どおりに対局が始まりました。振り駒の結果、歩が3枚出て梶浦四段の先手に決まりました。
Img_3158(対局開始前の一礼)
Img_3165(先手になった梶浦宏孝四段)
Img_3171(後手番の大橋貴洸四段)

(武蔵)