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続いて、両対局者のあいさつが行われました。
梶浦宏孝四段は、加古川市が棋士のまちであることに触れ、将棋が好きな人にとってはたまらない街だと表現した。対局場の鶴林寺については、歴史のある建物がたくさんある場所で、自分が対局することはうれしいと同時に身が引き締まると話す。明日からの対局は、百雑碎(ひゃくざつさい、禅の言葉であらゆるものを木っ端微塵にするという意)の精神で、勝ちたいとか負けたくないなど、そういった煩悩を全部木っ端微塵にして、力いっぱい指したいなと思います、と語った。
大橋貴洸四段は、注目していただける舞台で将棋が指せることに感謝したい。いま、このときを受けて、私のいまを表現したいと思います、と話した。
(乾杯のご発声は原田幸廣・加古川市議会議長によるもの)
(武蔵)
終局直後、両対局者にインタビューが始まりました。
(第1局を制した大橋貴洸四段)
大橋貴洸四段インタビュー
--1局を振り返っていかがでしたか。
大橋 力戦の将棋で形勢がどうなのか難しいところがありましたが、途中でうまくしのげて有利になったかと思いました。
--勝ちになったと思ったのはどのあたりですか。
大橋 △6八桂成(102手目)から角を取り、△7九竜(104手目)から即詰みが見えたので勝ちになったかと思いました。
--先勝されましたが、第2局に向けての抱負をお願いします。
大橋 本局のように力を出せればと思います。
梶浦宏孝四段インタビュー
--1局を振り返っていかがですか。
梶浦 端を攻めたのですが、うまくいなされて押し切られてしまいました。
--第2局に向けての抱負をお願いします。
梶浦 明日、力いっぱい指したいと思います。
(武蔵)
第1局、▲梶浦-△大橋戦は112手で大橋四段の勝ちとなりました。終局時刻は15時0分。消費時間は▲梶浦1時間0分、△大橋54分(チェスクロック使用)。三番勝負は大橋四段の1勝0敗となりました。
(飛龍)
大橋四段は△7九竜とバッサリ竜を切りました。▲同玉は△7六香から即詰みがありそうです。
控室の福崎九段は、「詰みがありそうですね」と話し、対局室に向かう用意を始めました。
(武蔵)