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2016年10月29日 (土)

交流レセプション(2)

主催者挨拶として加古川市と公益社団法人日本将棋連盟からそれぞれ代表が挨拶に立ちました。

Recepmayor岡田康裕 加古川市長「皆様、改めましてこんばんは。第6期の加古川青流戦の第1局が終わったあとでございますが、この交流レセプションに、この度もたくさんの皆様にご参加をいただきました。こうして開催を続けてこられますのも、ひとえに応援してくださる皆様のお陰だと思っておりまして、心から御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。さて、上の横断幕にお名前がつけてございますが、井出隼平四段と石川優太三段というカードになりました。お聞きしますと、おふたりとも将来の将棋界を背負って立つかもしれないと、そう期待をされるぐらいの若手だと伺っております。皆様のほうがご存知かもしれませんが、この加古川青流戦は若手の登竜門という位置づけに置いていただいておりまして、実際に第4期で優勝された石田(直裕)四段と、第5期で準優勝になられた増田(康宏)四段が、先日の新人王の称号争いをされたということもございます。稲葉聡さん、前回の覇者は今日も鶴林寺のほうに来てくださっていましたが、本当にこの青流戦を経て、その後、いろいろなところで活躍されているという状況になっており、この加古川青流戦がいかに皆様にとっての貴重な機会になっているのかを改めて実感している次第でございます。今日は私も振り駒にまた寄らせてもらったのですが、決勝戦は鶴林寺でするようにしようということで、まさにその1回目でございました。お天気がよかったこともあり、たいへん厳かなよい雰囲気の中で、ご住職の皆様にもご協力いただいて、無事開催することができております。明日第2局、もしかしたら第3局と残っています。今日は今日で1勝、そして1敗と勝敗が分かれたわけですが、前回も2日目に2連勝ということがございましたから、本当に明日どうなるか分からないと、楽しみにしているところでもございます。加古川市といたしましても、せっかく大勢のプロ棋士の皆様がご在住、出身ということで『棋士のまち』を標榜しております。公益で将棋をPRしていけるところでございますので、これからもどんどん東播磨の地域の中から、ひとりでも多くのプロ棋士になっていかれる方が生まれてくるように、いろいろな取り組み、啓発を含めて頑張らせていただきたいと思っております。特に加古川ゆかりの先生方におかれましては、小学校の放課後にもいろいろ関わっていただいて、子どもたちに将棋に触れる貴重な機会を作っていただいております。そのこともあわせて御礼を申し上げまして、簡単ではございますが、開会に当たりましての御礼と歓迎の挨拶といたしたいと思います。本当に皆様、どうもありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします」

Receptanigawa谷川浩司 公益社団法人日本将棋連盟会長「皆様、こんばんは。第6期加古川青流戦交流レセプションに、大勢の皆様方にお越しいただきました。本当にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。まず初めに、この青流戦を主催いただいております加古川市様、加古川市ウェルネス協会様、またご協賛の神戸新聞社様、BAN-BANネットワークス様、ご協賛いただいております各社様に、改めまして厚く御礼を申し上げます。先ほど市長のほうから青流戦で活躍をした、石田四段と増田康四段の新人王戦の決勝が行われたという話がありました。この5年間でもさまざまなドラマがありまして、記念すべき第1期の青流戦は地元の船江五段が優勝しましたし、また翌年で優勝しました永瀬(拓矢)六段は、今期棋聖戦で挑戦いたしまして、羽生(善治)棋聖とフルセットの死闘を演じました。また、昨年は初めてアマチュアの稲葉聡さんが優勝するという、さまざまな出来事があり、そして今年は井出四段と石川三段、『棋士と奨励会との対決』ということになったわけです。井出四段のほうはこの間、棋士になったばかりということで、明日勝つとプロ入り1年目での棋戦優勝ということになります。また、この青流戦は三段が約半数出場するということもあって三段の活躍が多いようですが、まだなかなか優勝まで届いていないということで、初の奨励会での優勝が成るかということで注目が集まります。おふたりとも、ちょっとこのレセプションは壇上で非常にぎこちない感じがあるかと思います。無理もないですね。棋士になればこういう場で舞台に立つこともあるのですが、四段として、ましてや奨励会員で立つということはなかなかないので、これも貴重な経験として将来につなげていただきたいと思います。今年、初めて市長からご提言をいただいて、鶴林寺で開催することになりました。名人戦や竜王戦など、過去、数多くのタイトル戦が行われた場所ですので、そういう場所で若手が対局するということは、またこれも貴重な経験になるのではないかと思っております。第2局、結果によっては第3局ということですが、明日おふたりには精一杯戦っていただいて、将来につなげていただきたいと思っております。青流戦開催に当たりまして、ご尽力いただきました皆様方に厚く御礼を申し上げまして、挨拶とさせていただきます」

(書き起こし:夏芽記者、写真:飛龍)

対局者、関係者の紹介として立会人の船江恒平五段と記録係の徳田拳士二段も檀上に上がりました。

Recep05(左から井出四段、船江五段、徳田二段、石川三段)

(飛龍)