図から8分半考えて歩を突いた。▲2一飛成が見えるが……。
米長永世棋聖と雑談していた井上九段が、モニターを見て「ええっ!?」と素っ頓狂な声を上げた。もちろん実戦例はない。
米長永世棋聖は「そうか、飛車を成ったら銀を上がろうということか」。
消費時間は両者19分。
早速稲葉五段を中心に継ぎ盤が動かされる。▲2一飛成△2二銀に(1)▲4一角△3一金▲5二角成△同金▲3二飛△同金▲同龍△4二飛で、意外と続かなさそう。(2)▲2三歩も△3一金▲2二歩成△2一金で、米長永世棋聖は「これはこっち(先手)が悪いんだろうねぇ」。
「久しぶりに面白い手を見た」と検討陣は盛り上がっている。
(棋譜コメントより)
(潤)
第1期加古川青流戦(加古川市・財団法人加古川市ウェルネス協会主催)決勝三番勝負は、船江恒平四段と宮本広志三段の対戦になりました。両者は関西所属。船江四段が24歳、宮本三段が25歳とほぼ同世代で、日頃は気心が知れた間柄でもあります。
棋風は居飛車党の攻め将棋である船江四段に対し、振り飛車党で受け将棋の宮本三段と間逆の構図で、決勝三番勝負では、対抗形の戦いが予想されます。
果たして栄えある第1期の栄冠に輝くのは、地元加古川市出身の船江四段か、あるいは奨励会員史上初の棋戦優勝を目指す宮本三段か。
三番勝負第1局は10月27日(木)、関西将棋会館にて10時開始予定。立会人は谷川浩司九段。持ち時間は各1時間(チェスクロック使用)、使い切ると1手60秒未満の秒読み。先後は振り駒で決定します。
中継は棋譜・コメントを翔記者が、ブログを潤が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
(潤)
今年度に新設された新棋戦「加古川青流戦」の三番勝負第1局が、10月27日(木)に関西将棋会館で行われます。決勝三番勝負は、船江恒平四段と宮本広志三段で行われ、栄えある初代優勝を争います。
ご覧のブログで、三番勝負の模様を写真や図面、文章でお伝えいたします。ぜひお楽しみください。