(加古川市・高砂市ゆかりの棋士によるトークショー。神吉七段は夜の街に消えたのか(?)会場を後にしていた。井上九段が「村田さんの旦那さんも会場におるやろ」と声をかける)
(先日、村田智穂女流二段との結婚を発表した指導棋士・池田将之四段も壇上へ。池田四段は加古川青流戦の観戦記を神戸新聞に執筆している)
(村田家の人々。兄・村田智弘六段は独身。「親からのプレッシャーがきつくなりました」)
(井上九段の司会で進んでいく。菅井竜也五段が話しているときに久保利明二冠と村田六段がひそひそ話)
井上「久保さん、なにしゃべってるんですか」
久保「いや、菅井くんってしゃべれるようになったんやなーと思って」
井上「ああそうやそうや。前はこういうところに出ても『あー』とか『うー』とかしかよぉ言わんかったもんなぁ」
菅井「やめてくださいっ」
井上「こないだも竜王戦第2局でBS中継に出ることになったから大丈夫かなぁって思ったけど、ちゃんとしゃべれてたなぁ」
久保「緊張してたんかな?」
菅井「井上先生がいると話しやすいです」
(ステージから下りた池田四段に、文部科学大臣杯第7回小・中学校将棋団体戦・小学校の部で全国優勝した加古川市立東神吉小学校のメンバー3人が駆け寄り「なぁなぁ、ほんまに結婚したん?」。池田四段は加古川将棋倶楽部で指導することがあり、3人とも顔見知り)
(翔)
前夜祭では両対局者が意気込みを語りました。
【船江恒平四段】
昨日は残念ながら負けてしまいましたが、明日は対局場所が加古川なので、皆様の応援を力に変えて頑張りたいと思います。
なぜ、第1局は負けてしまったのかと自分なりに振り返ってみたところ、先ほど神戸新聞社社長がおっしゃっていた5月に掲げた公言が「決勝戦まで残る」だったためではないかと思いまして、今から「優勝する」に変えたいと思います。
精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。
【宮本広志三段】
1局目は先勝することができ勢いに乗っているので、先ほど船江四段に「優勝する」と宣言されましたが、私はそれを阻止したいと思います。
自分の力を出し切れるように頑張りたいと思います。
(共催・BAN-BANネットワークスの長尾義純社長が激励をした)
BAN-BANテレビは加古川市・高砂市・稲美町・播磨町の2市2町のケーブルテレビ。
明日の対局はBAN-BANテレビで完全生中継が行われます。
(翔)
【高士薫・神戸新聞社(本棋戦共催)代表取締役による乾杯の挨拶】
神戸新聞社は将棋では王位戦を有馬で、女流王位戦を姫路で、囲碁の天元戦を淡路で行っておりますが、地元に棋士のまちがあるじゃないかということで、加古川にもいつの日かお世話になるときが来るかもしれません。
船江四段は5月の里見さんとの対局の時「地元の代表として負けられないので決勝まで勝ち進みたい」とおっしゃっておられました。宮本三段は先日の展望記事で「地元の棋士が初代王者になるという『出来過ぎた話』にはさせない」と意気込みを語っておられておりました。
両対局者とも悔いのない戦いを存分に発揮していただきたいと思います。
(勝負の前に「カンパイ」では縁起が悪い、ということで「カンショウ!」と発声)
(翔)
【主催者代表 樽本庄一・加古川市長の挨拶】
約半年の熱戦をへて加古川青流戦三番勝負を迎えました。昨日は第1局が行われ、第2局、第3局と加古川市立青少年女性センターで行われます。
本日は船江四段、宮本三段をはじめ、故郷ゆかりの久保二冠など多くの棋士にお越しいただき、また将棋ファンの皆様に歓迎していただき誠にありがとうございます。
加古川市は伝統と歴史の象徴である将棋に力を入れております。青少年の健全な育成のため是非とも加古川に公式戦をとお願いしまして、加古川青流戦が開催されました。
加古川青流戦の第1戦は5月11日の船江恒平四段と里見香奈女流三冠の対局でした。決勝は加古川市出身の棋士に来ていただきたいと思っておりましたが、船江四段には見事地元の期待に応えていただきました。明日は頑張って頂きたいと思います。
一方の宮本三段、今回はアウェーで苦しいかと思いまして、この前夜祭に出身地・和歌山県上富田町の小出町長にお越しいただきました。
第1期、おふたりにはいい戦いを期待しております。
【日本将棋連盟・谷川浩司専務理事(九段)の挨拶】
皆様、こんばんは。第1期加古川青流戦三番勝負にたくさんの方々がお越しいただいたこと、御礼申し上げます。
昨日は第1局がございまして、明日いよいよ優勝が決まります。
加古川青流戦は四段20名、三段20名、女流2名、アマチュア2名で行われておりまして、若手の棋戦となっております。
船江四段はトーナメント初戦で里見さんと当たるなど数々のプレッシャーの中勝ち進んでこられ、宮本三段は四段3人を下しての決勝進出です。
第1期加古川青流戦の四段対三段の成績は、15勝15敗の五分となっているようです。四段と三段では立場は異なりますが、実力は本当に紙一重だと思います。
加古川青流戦は若手が技術を研鑽(けんさん)し、実力を発揮するヒントとなる場だと思います。こういった貴重な場をいただきありがとうございます。
明日は若手らしいきびきびとした内容を期待しております。
(出身地・和歌山県上富田町の小出隆道町長から花束を贈呈され、笑顔の宮本三段。このあと船江四段にも小出町長から花束が贈呈された)
【小出隆道・和歌山県上富田町長の挨拶】
第1期加古川青流戦開催おめでとうございます。樽本市長からお電話をいただきまして、上富田町出身の宮本三段が決勝戦に進出したので前夜祭に来てほしいと言っていただきました。実は私の妻と宮本三段のお父さんが同級生でして、妻からも行ってこいと言われましてやってまいりました。
上富田も青少年を軸に行政を進めておりまして、青少年育成のために将棋に力を注ぎたい。できれば、宮本三段にも上富田で将棋を指導していただきたいと思っております。
明日は船江四段と宮本三段のすばらしい対局を期待しています。
わが町・上富田は1万5千人の小さな町ですが、農業と商工業に力を入れており、みかんが特産物でございます。特産物のみかんを船江四段と宮本三段に贈呈させていただきたいと思います。また2箱分、皆さんに用意しておりますので、お帰りの時にぜひ上富田のみかんをお持ち帰りください。
(翔)