第4期三番勝負

2014年10月25日 (土)

感想戦

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(感想戦は15時55分まで行われました)

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(第1局の棋譜)

以上で第4期加古川青流戦決勝三番勝負第1局の中継を終了いたします。
ご観戦ありがとうございました。

この後、18時30分から「前夜祭」が行われます。そちらの模様は後ほどアップいたします。

(夏芽)

両対局者インタビュー

終局直後、両対局者にインタビューが行われました。

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【終局直後の石田四段の感想】

──本局を振り返って

序盤は苦しいと思っていて、崩れないよう意識して指しました。

──明日に向けての抱負を

一局一局、頑張りたいと思います。

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【終局直後の藤森四段の感想】

──本局を振り返って

勝負にならなかったですね。力が出せず不甲斐ないです。

──明日に向けての抱負を

今日は気持ち良く負けました。明日、第2局を勝てば流れも変わると思うので、気持ちを切り替えて頑張ります。

(夏芽)

終局直後

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(終局直後の様子)

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(初優勝に王手をかけた石田直裕四段)

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(完敗に肩を落とす藤森哲也四段)

(夏芽)

石田四段が先勝

加古川青流戦決勝三番勝負第1局は、75手で石田四段の勝ちとなりました。終局時刻は15時23分。消費時間は両者ともに1時間(チェスクロック使用)。

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(夏芽)

先手優勢

局面は61手目まで進みました。石田四段が巧みな手順で飛車を成り込み、控室では「先手優勢」との見解です。

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(夏芽)

井上門下、勢揃い

再び大盤解説会場からです。

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(次々とゲスト棋士が登場し、解説会を盛り上げます)

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(楽しいトークで笑いを取る神吉宏充七段)

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(真面目な解説担当?の稲葉陽七段)


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(その後、菅井竜也五段と船江恒平五段バトンタッチ)

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(「僕、まだ番勝負の経験がないんですよね」と菅井五段)

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(「まあ、菅井くんはすぐに(番勝負)できるよ」と兄弟子の船江五段)

(夏芽)

勢いを重視

局面は39手目▲3七桂まで進みました。藤森四段の揺さぶりに対し、石田四段も強く反発して5筋の位を取りました。そして2筋の突き捨てを入れて右桂を活用。これは歩を損しますが、勢いを重視した手順です。

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(夏芽)

大盤解説会

4階の「大会議室」では13時より、大盤解説会が始まっています。

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(分かりやすい解説で定評のある井上慶太九段)

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(前期の加古川青流戦準優勝の千田翔太四段)

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対局室のモニターを見ながら
千田四段「(藤森四段が)すごい盤に近づいてますね」
井上九段「いやいや、去年の千田さんもそうでしたよ(笑)」

(夏芽)

過去の藤森-石田戦

両者は、これまで公式戦で1局だけ対戦があります。それが第2期加古川青流戦(2回戦)。この対局時、石田四段はまだプロ入り前の三段でした。

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その将棋は先手の藤森四段が、初手から▲7六歩△3四歩▲7八金!(第1図)という珍しい出だしを見せます。それに対して石田三段は、金上がりを咎めようと、居飛車党ながら四間飛車に振りました。

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その後、腰掛け銀から先手は銀冠、後手は高美濃囲いに組む持久戦になりました。第2図、石田流の駒組みを目指す後手に対し、藤森四段は▲6五歩△同歩▲4五歩△同歩▲2二角成と、大駒の角をさばいて勝負に出ます。

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そして第3図が終盤の局面。ここから▲6四歩△6二金引▲1二竜△6七歩▲6三香と激しい寄せ合いになりましたが、6四の歩の拠点が大きく、最後は藤森四段の一手勝ちとなりました。

対局開始前の様子(2)

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(藤森四段の入室から3分後、石田四段が入室)

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(岡田康裕加古川市長による振り駒)

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(と金が4枚で石田四段の先手に決まりました)

(夏芽)