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2026年9月12日 (土)

100番指し(2)

本局の立会人である谷川十七世名人も、羽生善治九段と100番指しを達成しています。


 100局目の対局(2000年6月、第71期棋聖戦五番勝負第1局)は、節目の対局として意識していました。当時は横歩取りなども流行していたのですが、短手数で決着がつきやすい展開を避けるため、振り飛車を選択しました。第一線で活躍できる期間には限りがあります。100局に到達するにはタイトル戦で対局数を重ねることや、互いの年齢が近く、全盛期が重なることなどの条件が必要です。そういったことを考えると、大山(康晴十五世名人)先生と中原(誠十六世名人)先生のカード(162局)はふた回り年齢が離れていたにもかかわらず100局以上対局していますから、大山先生の凄さを改めて感じます。
 羽生九段との対局は、当初は意識過剰になる面もありましたが、100局を超えたあたりからは盤上だけに集中した勝負ができるようになりました。数多く戦う中で、当事者同士でしか分からない共通認識や空気感が培われていきます。戦型に関しても、初期の矢倉や角換わりから横歩取り、対抗形などに流行が移り、40歳前後からは相振り飛車なども増えました。相振り飛車は序盤から自由度が高く、二日制のタイトル戦は、序盤から時間をかけて新しい戦法をふたりで作り上げていくのに最適な舞台でした。
 かつては中原-米長(邦雄永世棋聖)戦の対局数(187局)を上回ることを目指していましたが、40代以降はわたしのタイトル戦への出場機会が減ったことで、168局で止まっています。今後どれだけ対局できるかは未知数ですが、現役を続けていく上での大きな目標のひとつとなっています。
 本局を戦うふたりは、今回が26回目の番勝負です。男女問わず1位となる記録で、容易には破られないでしょう。今後の女流棋界も、しばらくはこのふたりを中心に展開していくと考えられます。


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