« 2025年10月 | メイン

2026年8月

2026年8月29日 (土)

感想戦

西山白玲

福間女流四冠

立会席

西山白玲

福間女流四冠

感想戦

以上でヒューリック杯第6期白玲戦七番勝負第2局の中継を終了いたします。本日はご観戦ありがとうございました。

両者、大盤解説会場へ

大盤解説会場
(インタビューを終えた両対局者は大盤解説会場へ)

福間女流四冠

▼福間香奈女流四冠のコメント
「本局は序盤から難しい将棋で、途中は指しやすいのかなと思ったのですが、具体的に見つけられず、形勢も逆転していたと思います。第3局は少しだけ間が空きますので、引き続き、体調管理に努めて力を出し切れるように頑張りたいと思います。本日は長時間、ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました」

西山白玲

▼西山朋佳白玲のコメント
「一局を通して少しずつ苦しさを感じる将棋ではあったのですが、少し勝負になったかもしれないところで、誤ってしまったかなと思うので、引き続き、そういった反省を生かして頑張っていきたいと思います。本日はありがとうございました」

大盤解説会場
(最後に一礼し、ファンから大きな拍手で称えられた)

終局直後

終局直後

福間女流四冠

▼勝った福間香奈女流四冠のコメント

――全体を振り返って、一言お願いいたします。
福間 序盤から手将棋になって、一手一手難しいかなと思いました。

――▲7五歩から戦いが始まりました。中盤の攻防はどうでしたか。
福間 持ち角を生かしてうまくほぐせればと思っていたんですけど。

――終盤の入り口は福間女流四段が寄せる展開でした。その辺りの手応えや形勢判断は。
福間 途中は指しやすいのかなと思っていたんですけど、具体的に手が見えなくて。ちょっとうっかりもあって、おかしくしてしまったかなと思います。

――終盤はねじり合いになりました。最後、勝ちになったと思ったのはどこですか。
福間 △3一金と竜を取って、勝ちになったかなと思いました。

――次戦の抱負をお願いいたします。
福間 力を出し切れるように頑張りたいと思います。

西山白玲

▼敗れた西山朋佳白玲のコメント

――全体を振り返って、一言お願いいたします。
西山 出だしはあんまり自信がなかったんですけれど、なんとか粘って勝負になったところで間違えてしまったのかなと思います。

――角頭歩戦法から筋違い角を打った辺りは、予定だったのかなと思いますが、▲7五歩と仕掛けたところの成算はいかがだったでしょうか。
西山 形かなと思ったんですけれど、うまく手をつないでいく発想がなかったので、その辺りでちょっと形勢を損ねたような気はしていました。

――終盤の最初の辺りは攻められる展開でした。
西山 そうですね。決定打があれば負けだったと思うんですけれど。ちょっと最終盤でいい手を選べなかったかなと思います。

――終盤はポイントが色々あったと思うんですけど、自分の中では最も重要だなと思うのはどの辺りでしょうか。
西山 ▲7九金では、もうちょっと手があったと思うんですけれど。選べなかったのが悔やまれるのかな。

――これで1勝1敗のタイになりました。次戦の抱負をお願いいたします。
西山 少し空いての第3局ということなので、準備して臨めたらと思います。

(書き起こし:紋蛇)

福間女流四冠が勝ってタイに

投了図

ヒューリック杯第6期白玲戦七番勝負第2局は、176手で福間女流四冠が勝ちました。終局時刻は18時35分。消費時間は▲西山白玲4時間0分、△福間女流四冠4時間0分(チェスクロック使用)。

この結果、七番勝負は1勝1敗のタイに。次戦の第3局は9月12日(土)、奈良県奈良市「ふふ奈良/瑜伽山園地 茶室:たく庵」で行われます。

福間女流四冠が秒読みへ

▲6六銀

盤上は力のこもった攻防が続いており、一時は逆転(西山白玲よし)の声も出ていましたが、両者ともに腰の重い指し回しで大混戦になっています。

そして、図の▲6六銀の局面で福間女流四冠が先に4時間を使いきりました。この先は1手60秒未満で指さなければなりません。最後に競り勝つのはどちらでしょうか。

モニター
(控室のモニターに映っている対局室の映像。福間女流四冠の顔が紅潮している)

変調

△4四銀

図は福間女流四冠が△4四銀と出た局面。▲2五竜なら△8六馬▲6五銀△5九馬と攻めた際に▲5七竜の受けがないという意味がありますが、西山白玲の▲7三馬(下図)がぴったりの返し技で△5五銀は▲同馬が王手飛車になります。しかし、竜が取れないようでは後手の変調は明らか。この最終盤で混戦になってきたようです。

▲7三馬

西山白玲3

決めきれるか

△6五銀

依然として福間女流四冠の厳しい攻めが続いています。図の△6五銀は8三の馬を働かせない寄せ。代えて△5六香だと▲同馬が粘り強い形でした。

懸命の粘りを見せる西山白玲。残り時間は▲西山白玲26分、△福間女流四冠21分です。

控室
(終盤戦に入り、控室の検討も熱が入ってきた)

鋭い寄せ

△6八竜

図は福間女流四冠が△6八竜と引いた局面。この位置に竜を移動させたのが好手で、▲5一飛成には△5七桂▲3九金△4八銀▲同金△同竜▲3九銀△4九桂成▲4八銀△同成桂(変化図)の寄せが受けにくいと言われています。

△5七歩▲同飛△6八竜の3手が鋭い寄せで、控室の見解もはっきり「後手優勢」に傾きました。

変化図

福間女流四冠

粘り強い飛車打ち

▲5八飛

図は西山白玲が持ち駒の飛車を自陣に打った局面。攻め合いなら代えて▲8二飛が考えられましたが、本譜の▲5八飛は守り駒としての役割も兼ねており、△4二金右には▲5三歩の垂らしが後続手になります。大盤解説会場から戻った屋敷九段は「粘り強い手」と評価。まだまだ難解な中盤戦が続きそうです。

西山白玲

後手桂得

△5三金

盤上は中盤戦の攻防。後手の福間女流四冠が桂得になり、控室の棋士たちから「居飛車(後手)持ち」の意見が多くなっています。

図は飛車角交換が行われた局面。先手は▲7一角の両取りが見えますが、△7三銀▲5三角成に△5七飛の切り返しがあり、5九の金の離れ駒が負担になっています。西山白玲は何か均衡を保つ勝負手がほしいところです。

屋敷九段
(大盤解説会場では、立会人の屋敷九段がゲストで登壇していた)