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控室の検討がなかなか当たらず、難しい終盤戦になりました。
(障子を開けた控室からの景色)
(大隅半島が望める)
上図から△5八同銀成▲同金上△同馬と清算しにいくと、▲6三銀△同玉▲5三金△7三玉▲6二飛成△8四玉▲8六香(変化図)の筋で詰みが生じます。
西山白玲は△5一銀と打ちました。控室でも広瀬九段が指摘していた手で、▲4一飛成なら△5八銀成▲同金上△同馬のときに後手玉が詰まない仕組みです。
(西山白玲が抜け出すのか)
(何やらにぎやかな色合いの建物があった)
(薩摩伝承館内のレストラン「フェニーチェ」の案内。本日は休業)
(マンホールの蓋もカラーで楽しい)
(ハイビスカスの花が咲く。南国らしい色にあふれていた)
(「白水館入口」のほうに向かうバスを発見)
上図の△5五歩は56分の長考で指されました。▲5五同銀左△同飛▲同銀△同角▲6六銀△3七角成以下、下図に進んで駒割りは後手のほぼ角得ですが、手番は先手が握っています。
(福間女流六冠は手番を生かしたい)
(敷地の入り口。そこここに「白水館」)
(近くには石垣。薩摩伝承館が見えている)
(敷地を出てすぐ右側にバス停があった。便数は少ないため要注意)
(歩道にはヤシの木が一定の間隔で生えていた)
(密集したササが作る日影。裏には薩摩伝承館の駐車場がある)
(しばらく進むと、いわゆるドン突きの看板に「白玲戦」)
(大盤解説会の案内だった)
上図から▲1二馬△4五歩▲2四歩に、西山白玲は放置して強く△4四角と出ました。
本譜▲5五歩との交換は後手が得したと見られ、先手は1二に追いやられた馬が働きにくい形です。以下、△5四歩▲6六銀打。天王山を巡る勢力争いに発展しました。下図で西山白玲は30分以上、考えています。
(西山白玲は棋勢を手繰り寄せられるか)
次の一手クイズが出題されたところで休憩に入り、休憩明けからゲスト登壇がありました。
(片上七段登場。次の一手クイズの抽選を行う)
(当選者には昨日から揮毫された色紙が渡された)
(抽選会が終わると解説に戻る)
(村田女流三段とのコンビ)
(さらにしばらくたつと登壇者交代)
(白水館で対局経験も持つ広瀬九段。羽生九段のタイトル通算100期を阻止した)
(相手は大石七段。昨日の開会式で見どころを紹介したコンビ)
15時、両対局者に午後のおやつが出されました。西山白玲は「そらどら」とマロンバウムクーヘン、アイスコーヒー、アップルジュース、タンカンソーダ、アイス知覧茶。福間女流六冠がフルーツ盛り、アイス知覧紅茶、タンカンソーダ、ホット知覧茶でした。そらどらは指宿産のソラマメがあんに使われている小ぶりなどら焼きです。フルーツ盛りの内訳はメロン、シャインマスカット、巨峰、豊水(ナシ)、カキ、モモ。タンカンソーダは両者ともに午前も午後も頼みました。
(西山白玲のおやつ)
(福間女流六冠のおやつ)
(季節のフルーツ)
(白水館の庭には建物よりも高い松の木が森をなす)
(まさに白水館は松のイメージ)
(薩摩伝承館の池のほとり)
(とにかく一本一本が高い)
(松林の中をいくと……)
(羽生善治九段の永世七冠の記念碑)
(南さつま市名物の砂像も)
(駒を持つ手も器用に造られていた)
福間女流六冠は馬を作り、西山白玲は桂を捕まえました。上図から▲5三桂成がハッとする手。片上七段によると控室で西浦会長が示していたそうです。
(西浦会長は継ぎ盤を使い、自分の対局かの様子で考える)△5三同角▲5五歩△6三銀▲5四香と進み、飛車角の田楽刺しが実現しました。
(福間女流六冠は先に香を手にした点を生かす)