前夜祭(3)
(両対局者の退室後、関係棋士・女流棋士によるトークショーが開かれた)
「検分では、おふたりとも緊張感と気概を感じる、いい表情をされていました。明日は西山白玲が先手なら初手▲7八飛、福間女流六冠が先手なら初手▲5六歩、そこから相振り飛車という路線は変わらない気がしますが、最近は福間女流六冠が押しているので、変化するなら西山白玲のほうでしょうか。▲7八飛以外の手が見られるかもしれません。いずれにしても中終盤は迫力ある展開になると思います」
「私の言いたいことの95%は深浦先生に言われてしまいました。残り5%を絞り出すと、福間女流六冠の先手の場合、中飛車から▲2八飛と戻すこともあります。そうなると対抗形ですね。明日の戦いを楽しみにしています」
(大盤解説会の聞き手を担当する室谷由紀女流三段。トークショーでは進行役を務めた)
「棋譜を見ただけで、おふたりが指した将棋とわかります。明日の対局では、端歩を突く突かないなど細かい変化はあったとしても、大きなベースは変わらないと思います」
「おふたりと対局すると実力差を感じますが、感想戦で読みを教えていただけるのが、とても勉強になります。私は居飛車党ですので、明日は福間女流六冠の居飛車を見たい気持ちもあります」
(書き起こし=牛蒡、写真=玉響)