終局直後
◆里見白玲の談話
――本局は、同じく先手番だった第2局や第4局とは異なった作戦を選ばれました。想定通りに進んだのでしょうか。
里見 早々に力戦形になってしまって、一手一手、考えながら指していました。
――44手目の△6五歩に、▲3四飛から大さばきの順に入りました。局面をどう見られていましたか。
里見 難しいのかなと思っていました。
――終盤の入り口で、先手の馬が手厚い形になりました。手応えはいかがでしたか。
里見 はっきりよくなっているかと思いましたが、そのあとの指し手がいま一つでした。
――その後は長い終盤戦になりました。
里見 手が見えなくなってしまって、大分おかしくしてしまったかなと思っていましたが、後悔せずに指しました。
――勝ちになったと思われたのはどの辺りでしょうか。
里見 最後に決めにいったところです。
――シリーズは3勝3敗になり、決着は第7局に持ち越されました。第7局に向けての抱負をお願いします。
里見 自分の力を出しきれるように頑張りたいと思います。
◆西山女流三冠の談話
――序盤は珍しい進行になりました。どのように感じられていましたか。
西山 一手一手、難しいと思っていました。
――44手目の△6五歩で、大さばきの順に誘導されました。
西山 難解なのかなと。
――58手目で△9五歩と端攻めを決行しました。手応えはいかがでしたか。
西山 少し攻めが細くなってしまったので、その周辺でもう一工夫、必要だったのかなという感じがします。
――終盤の初めは、竜を追われる展開になりました。後手が苦しいように見えましたが、あの辺りはいかがでしたか。
西山 はい、苦しいかなと思っていました。
――その後はかなり粘り強く指されていましたが、追い上げているという実感はありましたか。
西山 一瞬、怪しいかなという瞬間もあったんですけど、冷静に見るとやはり駒損が響きやすいので、ちょっと足りないかなという感じがしていました。
――第7局に向けての抱負をお願いします。
西山 またしっかり状態を整えて、頑張りたいと思います。