鈴木大拙館
金沢の生んだ仏教学者・鈴木大拙(すずき・だいせつ 1870〜1966)は、「禅」を「ZEN」として世界に広めたことで知られます。『Zen Buddhism and Its Influence on Japanese Culture』(『禅と日本文化』)、『日本的霊性』などの著作があり、2020年に生誕150年を迎えました。「Apple」の共同創業者、スティーブ・ジョブズが禅に傾倒した話は有名で、マインドフルネスに注目される現代に大拙の影響は大きいといえるでしょう。
大拙の功績を伝えるのが、2011年に開館した「鈴木大拙館」です。3つの棟と3つの庭で構成され、空間を回遊することで来館者が思索するように設計されています。屋外の「水鏡の庭」(みずかがみのにわ)は静謐な空間で、水面には風に揺れる木々の姿が映っていました。
(水鏡の庭。数分ごとに水が湧き出て、波紋が全体に広がっていく)
(「緑の小径」と名付けられた遊歩道は、金沢市立中村記念美術館へと通じている)
※写真は昨日に撮影したものです。