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2023年9月

2023年9月16日 (土)

先手勝勢

2023091647_2図で里見白玲が長考しています。△7四角と飛車を取るしかありませんが、▲3三歩が激痛です。△同金は▲4二金なので△1五角と粘るしかありません。しかし▲6九玉△3三角▲5二銀不成△3一玉に▲4三銀成が詰めろになります。形勢は先手勝勢です。

Dsc_8091(里見白玲は早々に追い込まれている。どこかで誤算があったか)

大盤解説会

Dsc_8120(現地では大盤解説会が始まっている。最終盤とあって、まずは現局面の解説をしてから初手に戻っていた)

Dsc_8128(飯塚八段)

Dsc_8130(加藤結女流初段)

浅野川

浅野川は金沢市内を流れる二級河川です。金沢城の東側では浅野川沿いに昔ながらの風情ある店が立ち並ぶ「主計町(かずえまち)茶屋街」があり、浅野大橋を渡ると人気観光スポット「ひがし茶屋街」に行くことができます。

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(アーチ形の浅野川大橋。水面に映る橋と合わさり、眼鏡のように見える)

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(一羽のサギがたたずんでいた)

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(風情溢れる「梅ノ橋」)

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(和装で散歩を楽しむ人も多い)

※写真は昨日に撮影したものです。

13時40分ごろの控室

Dsc_8117(13時40分ごろの控室)

Dsc_8118(14時からの大盤解説を担当するのは、飯塚八段と加藤結女流初段)

Dsc_8119(継ぎ盤では最終盤まで調べられている。西山女流三冠の攻めが刺さっているようで、早い終局もささやかれた)

終盤へ

2023091640_2ハイペースで進み、まもなく終盤です。図は▲4三角に△4六桂と打ったところ。相振り飛車で互いに居玉のまま戦うのは珍しいです。特に先手陣が美濃囲いの骨格だけ作って入城しないのは、西山女流三冠が研究会で指している藤井猛九段の四間飛車・藤井システムを思わせます。

対局再開

Dsc_8079(対局再開前)

Dsc_8084

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Dsc_8098(再開後の一手は▲4四歩。攻めに一工夫した)

Dsc_8107(里見白玲は守勢になっている)

昼食休憩時の対局室

Dsc_8076(昼食休憩時の対局室)

Dsc_8070(現局面)

Dsc_8071(西山女流三冠の玉将)

Dsc_8072(里見白玲の王将)

昼食休憩

2023091634 12時、図の局面で西山女流三冠が12分使って昼食休憩に入りました。消費時間は☗西山1時間30分、☖里見1時間28分。昼食注文は里見白玲が「氷見うどん(温)と秋の吹き寄せ」、「ウーロン茶」、「加賀棒茶(温)」。西山女流三冠が「のど黒と甘海老の小茶碗御膳」、「信州もも天然果汁100%」、「ウーロン茶」。対局は13時に再開されます。

Dsc_8054(里見白玲の昼食)

Dsc_8067(西山女流三冠の昼食)

Dsc_8055(北陸を代表する海の幸が贅沢に味わえる)

鼓門

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金沢駅東口にあるのが、鼓門(つづみもん)です。能や素囃子などに使われる鼓の調べ緒(しらべお)を柱、屋根を支える部分には和風建築にみられる組み物でデザインされました。

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北陸新幹線は2015年に長野 - 金沢間が開業し、関東圏からのアクセスが便利になりました。2005年に完成した大きなシンボルは撮影スポットとしても人気があり、多くの観光客がカメラを向けていました。

※写真は昨日に撮影したものです。

戦いが始まる

2023091622図は△3五歩と仕掛けたところ。西山女流三冠は▲4五歩と反発し、 △同銀▲2二角成△同飛▲3五歩△5五歩と進みました。

2023091628控室では▲3七桂△5四銀引▲3四歩を予想しています。次に先手は▲3三歩成△同桂▲3四歩が楽しみで、後手は妙に受けにくいです。▲3四歩に△7三歩▲7六飛は、以下△3二金は▲8二角、△4四銀は▲4五歩から銀を追われて▲3三歩成があります。 

勝負どころと判断したか、西山女流三冠は△5五歩に手を止めています。▲3七桂ではなく、単に▲3四歩も有力です。攻め将棋の腕が鳴りそうな局面ですが、はたして……。

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