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2022年10月

2022年10月15日 (土)

午前のおやつ

10時、午前のおやつの時間になりました。両者ともフルーツ盛り合わせで、飲み物に西山白玲はホットの紅茶、里見女流五冠はアイスミルクティーとオレンジジュースを注文しています。フルーツはアールスメロン、プルーン、赤肉メロン、梨、ゴールデンキウイ、グレープフルーツ(ルビー)、シャインマスカット、ドラゴンフルーツ、柿です。

Dsc_8292(彩り豊かなフルーツ盛り合わせ)

Dsc_8308(西山白玲の注文した午前のおやつ)

Dsc_8299(里見女流五冠の注文した午前のおやつ)

戦型は相振り飛車に

20221015a西山白玲の先手番で対局が始まりました。初手▲7八飛からの三間飛車は白玲の得意戦法です。以下△5四歩▲7六歩△4二銀▲6八銀△5三銀▲4八玉△1四歩▲1六歩(1図)と進みました。全体的に見れば珍しい進行ですが、今シリーズは第2局、第4局で同一の将棋が指されています。両者にとって定跡になりつつある順といえるかもしれません。

20221015b2図は西山白玲が▲2二角成と角交換したのに対して、里見女流五冠が△2二同飛と応じた場面です。手順に飛車を2筋に回って相振り飛車になりました。

20221015c局面は3図に。先手は8筋、後手は2筋の歩を交換した後に動きがありました。先手が▲1七銀と上がった手に対して後手も△9三銀と上がったのです。互いに右銀を使って相手の攻撃陣を牽制する方針かもしれません。

対局開始前の様子

対局室には里見女流五冠、西山白玲の順に入室。西山白玲が駒箱を開けて2人が駒を並べていきます。

Dsc_7989(8時43分、挑戦者が先に入室し、下座に着く)

Dsc_8075(白玲の入室は8時50分。上座に向かう)

Dsc_8100(西山白玲が駒箱から駒を取り出し、盤上に並べ始める)

Dsc_8127(西山白玲)

Dsc_8116(里見女流五冠)

Dsc_8162(9時、関係者が一礼をして対局が始まった)

対局開始

定刻の9時、立会人の木村九段が開始を告げて対局が始まりました。

Dsc_8168(初手▲7八飛を着手する西山白玲)

Dsc_8218(先手番の西山朋佳白玲)

Dsc_8192(後手番の里見香奈女流五冠)

動画中継

本局の模様は日本将棋連盟公式YouTubeチャンネルで中継します。配信開始は8時45分です。

【ヒューリック杯白玲戦七番勝負第6局 - YouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=qeNdS1kWPWQ

スケジュール

おはようございます。本日のスケジュールは下記の通りです。

  9:00 対局開始
10:00 おやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
15:00 おやつ

Dsc_7868(今朝の浅草は曇り)

2022年10月14日 (金)

開会式

17時から「浅草ビューホテル」で開会式が行われました。ヒューリック株式会社の西浦三郎代表取締役会長、日本将棋連盟常務理事の清水市代女流七段が主催者としてあいさつをしました。西山白玲と里見女流五冠にはヒューリック株式会社の関係者から花束が贈呈されました。両対局者は決意表明ののちに退場し、立会人の木村九段と大盤解説を担当する戸辺七段が対局の見どころについて語りました。

Dsc_7551(西浦会長のあいさつを聞く両対局者)

Dsc_7532(西浦会長は「浅草はスカイツリーと浅草寺、新旧両方を持った街。お二人が気持ちよく対局していただけるように全力を尽くしたい」とエールを送る)

Dsc_7586(清水女流七段は「女流棋界史上初の七番勝負を有するタイトル戦。明日の第6局は新たな境地に進む一局になる」と後輩の戦い振りに期待を寄せる)

Dsc_7621(ヒューリック株式会社の関係者から花束が贈呈された)

Dsc_7729(西山白玲「厳しい状況だが、変わらず自分らしい将棋を求めて頑張りたい」)

Dsc_7757(里見女流五冠「明日は自分の力を発揮できるように全力で頑張りたい」)

Dsc_7864(両対局者が退場後、木村九段と戸辺七段が明日の見どころを語った)

Dsc_7857(木村九段「第6局は七番勝負のいちばん特徴が出るところ。作戦をいくら考えても必勝法がないのできつくなってくる。技術もそうだが心の勝負が見られる」)

Dsc_7848(戸辺七段「お二方の相振り飛車は研究と感覚が研ぎ澄まされている。素晴らしい芸術作品のような将棋が多い」)

検分

対局前日の夕方に検分が行われました。盤と駒は日本将棋連盟から運ばれたものが使われます。検分開始は16時の予定でしたが、関係者が前もって入室したので時間を早めて始められました。盤側には立会人の木村九段、日本将棋連盟常務理事の清水市代女流七段、記録係の大庭女流初段が座っています。使用する将棋盤駒と駒の感触を確かめると、空調や照明などをチェックしました。特に問題はなく、16時ちょうどぐらいに終了しました。

Dsc_7345(15時50分頃、里見女流五冠の待つ対局室に西山白玲が入室)

Dsc_7365(上位者の西山白玲が駒を盤上に散らす)

Dsc_7376(西山朋佳白玲)

Dsc_7471(里見香奈女流五冠)

Dsc_7441(西山白玲はカド番の状況で本局を迎える)

Dsc_7447(里見女流五冠は初の白玲位まであと1勝に迫っている)

Dsc_7463(最後に庭園から差し込む光や景色を確認して検分が終了した)

第6局は東京・浅草で開催

西山朋佳白玲に里見香奈女流五冠が挑戦する第2期ヒューリック杯白玲戦七番勝負は、第5局を終えて挑戦者の里見女流五冠が3勝2敗でリードし、初の白玲位まであと1勝としました。里見女流五冠が一気に決めるのか、それとも西山白玲が底力を発揮してタイに持ち込むのか。第6局は10月15日(土)に東京都台東区「浅草ビューホテル」で行われます。
立会人は木村一基九段、記録係は大庭美樹女流初段。現地大盤解説会は解説を戸辺誠七段、聞き手を室谷由紀女流三段が担当します。
対局開始は9時、昼食休憩は12時から13時。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒未満での着手となります。先手番は西山白玲です。

インターネット中継は棋譜・コメント入力を文、ブログを琵琶が担当します。よろしくお願いいたします。

【主催:ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/

2022年10月 1日 (土)

感想戦

西山白玲

西山白玲

里見女流五冠

里見女流五冠

感想戦