西山白玲と里見女流五冠は、女流棋戦では2019年からタイトル戦で争い、今回の白玲戦で9回目のタイトル戦です。今回でフルセットは実に5回目になります(なお、10月から行われている女流王将戦もフルセットになっています)。
これまでフルセットになったタイトル戦は以下の通りです。
2019年 第41期女流王将戦 西山2-1里見
2020年 第9期女流王座戦 西山3-2里見
2021年 第43期女流王将戦 西山1-2里見
2022年 第15期マイナビ女子オープン 西山3-2里見
2022年 第2期白玲戦 西山?-?里見
これまで4回の最終局のうち、西山白玲が3回勝っています。
(将棋会館1階の販売コーナー。盤駒や扇子などは、オンラインショップでも購入できる)
https://www.rakuten.co.jp/shogi/
https://store.shopping.yahoo.co.jp/shogi-shopping/
(西山白玲の著書『実戦で学ぶ 振り飛車の勝ち方』https://book.mynavi.jp/shogi/products/detail/id=130890 )
(里見女流五冠の対局を取り上げた『里見香奈 イナズマの一手』は師匠の森けい二九段の著書
https://book.mynavi.jp/shogi/products/detail/id=119205)
(将棋会館1階の販売コーナーでは、渋谷区のマンホールカードを配布している。当初は背景がゴールドのものを配っていたが、現在は青い通常版を配布している。グッズ購入や道場での対局とともにいかがでしょうか
デザインマンホール | 渋谷区公式サイト
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/bunka/spot/spot/designmanhole.html)
両対局者の女流棋戦の対戦成績は、西山22勝、里見23勝とほぼ五分です。2022年度だけで本局が19局目になります。
これまでの18局の内訳は西山8勝、里見10勝。
西山先手のときは西山6勝、里見3勝。
里見先手のときは里見7勝、西山2勝。
どちらが先手番でも、先手側の勝率が高いです。本局は西山白玲の先手ですが、どうなるか。
なお、両者は女流王将戦三番勝負第3局、倉敷藤花三番勝負、女流名人リーグ8回戦の対戦があり、2022年度で23局以上の対戦が確定しています。女流棋士同士の対戦で年間20局以上は初めてです。記者の調べでは、従来の女流棋士の年間対戦最多記録は、2017年度の里見女流五冠と伊藤沙恵女流名人が12局でした。
二人の対戦がこれだけ多いのは、本年度だけでタイトル戦で5回も戦うためです(白玲戦のほかは、マイナビ女子オープン、女流王位戦、女流王将戦、倉敷藤花戦)。
プロ棋界では、2000年度の谷川浩司十七世名人と羽生善治九段、2005年度の羽生九段と佐藤康光九段がそれぞれ23局指したのが最多記録です。