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2022年9月 2日 (金)

開会式(2)

花束贈呈のあと、両対局者の決意表明と久保九段、出口六段による見どころや戦型予想が行われて、お開きとなりました。

Img_2129(西山朋佳白玲)
 「今回、このような広く趣のある対局場をご用意いただきましてありがとうございます。明日の対局が一層楽しみなところで、インターネット中継や大盤解説会などをそろえていただいた環境にお応えできるよう、頑張っていきたいと思っております」

Img_2134_2(里見香奈女流五冠)
 「西浦会長、最高の環境をご用意いただきまして、御礼申し上げます。今回、白玲戦のタイトル戦を戦うことができ、大変幸せに思っております。明日は自分の力を出しきれるように、精一杯頑張りたいと思っています。本日は本当にありがとうございました」
Img_2154(両対局者の降壇後、壇上に上がったのは)
Img_2159(立会人の久保利明九段)
Img_2158(大盤解説会の解説を務める出口若武六段)

久保 第1局は相振り飛車でした。対局日が8月27日で、私の誕生日だったのでよく覚えています。リアルタイムで観戦していて、終盤が難しい将棋で、西山白玲が若干押していたように思ったのですが、里見女流五冠の追い込みが凄まじく、逆転という形でした。

出口 最後までどっちが勝つかわからない熱戦でした。第2局もそのようになるのではないでしょうか。

久保 ふたりの対戦は相振り飛車が多いとは思いますが、里見女流五冠が居飛車を指す可能性もありますか?
 
出口 里見女流五冠は、相手が振り飛車なら対抗形を指される印象もあります。ただ、本局は西山白玲が先手番です。

久保 西山白玲が先手なら初手は▲7八飛が多いイメージです。先手三間飛車の相振り飛車となるか、対抗形が予想されます。

出口 そうですね。自分はやはり相振り飛車になるのかと思っています。

久保 もし仮に相振り飛車なら、どこに飛車を振るかが難しいですが、四間飛車以外ならどれも可能性がありそうです。先ほど、検分で対局場を見させていただきました。私もタイトル戦を何度か経験していますが、本当に大きな部屋でした。明日はスケールの大きな将棋になるのではないかと期待しています。

出口 そうですね、本当に熱戦が期待できる環境だと思います。

久保 なかなかこういった環境でタイトル戦を指せる機会はないのですが、対局者もこの対局場でしっかりとした将棋を指そうという意識を持たれたのではないかと思います。

(両対局者の書き起こし=潤、戦型予想の書き起こしと撮影=武蔵)

以上で本日の中継ブログの更新を終了します。対局は明朝9時開始です。お楽しみに。