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2022年9月

2022年9月30日 (金)

動画配信のお知らせ

対局当日、日本将棋連盟のYouTubeチャンネル「JapanShogiAssociation」では、対局室の模様をリアルタイムで配信します(8時45分スタート)。

また、同チャンネルでは、これまでの白玲戦七番勝負のアーカイブや、振り返り解説動画なども視聴できます。そちらもあわせてお楽しみください。

【第2期ヒューリック杯白玲戦七番勝負第5局】
https://www.youtube.com/watch?v=zv2hxjAT5BQ

【JapanShogiAssociation - 動画】
https://www.youtube.com/user/ShogiAssociation/videos

検分

両対局者が対局場の「ふふ奈良」に到着し、16時半ごろから検分が始まりました。

検分
(検分の様子)

西山白玲
(西山朋佳白玲)

里見女流五冠
(里見香奈女流五冠)

盤駒

立会席
(記録係の村田女流二段、日本将棋連盟常務理事の清水市代女流七段、立会人の谷川十七世名人)

西山白玲

里見女流五冠

検分
(盤駒のほか、部屋環境にも問題ないこと確認し、検分は10分ほどで終了した)

第5局の舞台は奈良

西山朋佳白玲に里見香奈女流五冠が挑戦している第2期ヒューリック杯白玲戦七番勝負は、第1局と第2局を里見挑戦者が、第3局と第4局を西山白玲が連勝し、両者2勝2敗で並びました。いよいよ残すは三番、先に一歩抜け出すのはどちらでしょうか。

第5局は10月1日(土)、奈良県奈良市「ふふ奈良」「瑜伽山園地 茶室:䕪庵」で行われます。立会人は谷川浩司十七世名人、記録係は村田智穂女流二段です。

対局は9時に始まり、里見女流五冠の先手。昼食休憩は12時から13時まで。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)で、使いきると1手60秒未満の着手になります。

※第5局の開会式、現地大盤解説会はありません。

【棋譜中継】
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/2/hakurei202210010101.html

茶室
(対局場の茶室「䕪庵(たくあん)」)

【主催:ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/

インターネット中継は、棋譜コメントを飛龍、ブログを夏芽が担当いたします。よろしくお願いいたします。

2022年9月17日 (土)

感想戦

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解説会に登場

インタビューを受けた両対局者は、大盤解説会に移動してファンの前で一局を振り返りました。

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終局直後

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■西山朋佳白玲
――本局を振り返っての感想をお願いします。
西山 力戦調の出だしから強引に手を作りにいったんですけど、途中はいなされているような感じもありつつ、最後は細い攻めがつながったのかなと思います。
――手応えを感じたのはどのあたりでしょうか。
西山 ▲7三銀成(89手目)で桂馬を取ったところで、少し攻め駒が増えたので手になっているかなと思いました。
――これで2勝2敗になりました。次局に向けて一言いただけますでしょうか。
西山 少し空くと思うので、自分の将棋をお見せできるように頑張りたいと思います。

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■里見香奈女流五冠
――本局全体の感想を教えてください。
里見 途中ちょっと大事なところで間違えてしまったので、そこは悔やまれます。
――ひとつポイントを挙げるとすればどこになりますか。
里見 △6二玉(68手目)と上がった手がちょっとひどかったので、代わる手を指すべきでした。
――次局に向けて一言お願いします。
里見 力を出しきれるように頑張りたいと思います。

西山白玲が勝ってタイに

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第4局は西山白玲が勝ち、シリーズ成績を2勝2敗のタイにしました。終局時刻は17時35分。消費時間は▲西山白玲3時間25分、△里見女流五冠4時間。第5局は10月1日(土)、奈良県奈良市「ふふ奈良」「瑜伽山園地 茶室:䕪庵」で行われます。

呼び込む受けの成否は

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西山白玲が▲6六飛(73手目)と玉頭に照準を定めたところで里見女流五冠の手がぴたりと止まりました。後手陣には西山白玲による揺さぶりの痕跡が残り、ジャブで体勢が崩れたところにストレートが当たった印象です。深浦九段は「順調だと思っていたらいきなり受けが難しいから愕然としますよね」と話していました。

里見女流五冠は約40分の長考で△7四歩と打ちました。数が足りていないのでハッとしますが、▲7四同銀なら飛車の利きが、▲6四銀なら角の利きが止まります。ただ、攻め駒を呼び込む受けなのでそのまま押し切られる恐れもあります。

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実戦、西山白玲の選択はなんと角で飛び込む▲7四同角! 控室でモニターを見ていた加藤桃女流三段は「迫力満点!」と驚きの声を上げました。

現地大盤解説会

ホテルの地下2階ホールでは14時から大盤解説会が始まっています。解説は遠山六段、聞き手は加藤桃女流三段。加藤桃女流三段は今期、女流順位戦A級で戦いました。持ち時間3時間で月1局、全9戦という長い戦いを振り返って「技術だけでなく総合力が要求されると感じた」とのこと。15時20分ごろには深浦九段と清水女流七段がゲスト出演しました。パソコン操作は深浦九段門下の齊藤優希三段が担当しています。

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大通公園

大通公園は開拓使時代に札幌を格子状に区画整備する構想において、北の官庁街と南の住宅・商業街を分けるために置かれた火防線がルーツです。一年を通してさまざまなイベントが開かれ、札幌を代表する観光地になっています。現在はさっぽろオータムフェスト2022が開催中。来年2月には、さっぽろ雪まつりが3年ぶりに開催されることが決まりました。

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