第2期七番勝負第4局 Feed

2022年9月17日 (土)

昼食休憩

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12時、西山白玲の手番で昼食休憩に入りました。消費時間は▲西山白玲1時間29分、△里見女流五冠1時間29分。昼食は両者とも握り寿司を注文しました。飲み物は西山白玲が紅茶(アールグレイ)、里見女流五冠がホットココア、ハーブティー(オレンジヒップ)、烏龍茶を常温と氷入りで1つずつ。里見女流五冠はデザートにおやつのメニューから岩見沢産きな粉のクレームブリュレを注文しています。

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思わぬ仕掛け

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西山白玲は▲7五歩(37手目)と7筋から仕掛けました。銀がいる▲3五歩とは逆サイドだけに意表を突かれますが、△7五同歩に▲8五飛と軽く動く手や、▲7四角と8筋突破を狙う手があってなかなかの攻めという評判です。

控室では遠山六段が色紙に揮毫していました。午後からの大盤解説会で景品になる予定です。清水女流七段と加藤桃女流三段が動かしている継ぎ盤をよく見ると、左右が反転していました。確かに先後とも向かい飛車なので、左右反転すると角換わりのような感覚です。

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午前のおやつ

10時、おやつの時間になりました。西山白玲は巣蜜はちみつと北海道産クリームチーズのチーズケーキ、ホットの烏龍茶。里見女流五冠は季節のフルーツ盛り合わせ、ホットココア、アイスティー。フルーツはシャインマスカット、洋梨、梨、メロン、柿など。里見女流五冠は昼食時のおやつに、岩見沢産きな粉のクレームブリュレを注文しています。

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構想力が問われる序盤

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西山白玲の初手▲7八飛に里見女流五冠が△5四歩と5筋を突き、2人がよく指している立ち上がりになりました。今期七番勝負第2局(参考図)との違いが気になるところですが、里見女流五冠は△6二銀上(22手目)と囲い方を変えています。控室の遠山六段は「雁木にするつもりなんですね」と狙いを予想しました。相振り飛車は互いに布陣の自由度が高いため序盤が難しく、作戦負けに陥らないように相手の陣形を見ながら臨機応変の対応が求められます。本局は「ありそうでない形で、バランスの取り方が難しい」と遠山六段。「構想力が問われる」という評判です。

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対局開始

対局日の朝を迎えました。対局室には里見女流五冠、西山白玲の順に入室。西山白玲が駒箱を開けて2人が駒を並べていきます。定刻の9時、深浦九段が開始を告げて対局が始まりました。

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スケジュール

9:00 対局開始
10:00 おやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
15:00 おやつ

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2022年9月16日 (金)

動画中継

本局の模様は日本将棋連盟公式YouTubeチャンネルで中継します。配信開始は8時45分です。

【ヒューリック杯白玲戦七番勝負第4局 - YouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=fLbBiyonXVU

開会式

18時からは関係者を集めての開会式が行われました。主催者としてヒューリック株式会社の西浦三郎代表取締役会長、日本将棋連盟常務理事の清水市代女流七段があいさつ。西山白玲と里見女流五冠にはヒューリックの関係者から花束が贈呈されました。両対局者は決意表明ののちに退場し、立会人の深浦九段と大盤解説を担当する遠山六段が対局の見どころについて語りました。

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(西浦会長は「第1局から面白い将棋が指されています。明日もよい棋譜を残していただきたい」と期待を寄せた)

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(清水女流七段は「第4局は七番勝負の中心を占める一局です。ファンの皆さまも、ぜひご堪能ください」とあいさつ)

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(西山白玲は「明日は大きな節目になると思います。一手一手を大事に指していきたい」と決意を語った)

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(里見女流五冠は「ホテルに到着した際は温かく歓迎していただいた。明日は全力を尽くして頑張りたい」と柔らかい表情で語った)

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(深浦九段は「中原―米長戦は矢倉を続けて指していた。その意地とプライドに感動しました。西山―里見戦も令和のライバル物語ですね」。中原誠十六世名人と米長邦雄永世棋聖のライバル対決に思いをはせる)

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(遠山六段は「二人の相振り飛車は、指すたびに少しずつ進化している。明日もひとつ上の相振り飛車が見られると思います」と戦術に注目)

検分

対局場に到着した両対局者は検分に臨みました。盤と駒は日本将棋連盟から運ばれたものが使われます。開始は16時の予定でしたが、対局室に関係者がそろったため早めに始まりました。盤側には立会人の深浦九段、日本将棋連盟常務理事の清水市代女流七段、記録係の真田女流三段が座っています。駒の見え方、空調や照明の具合を確認して特に問題はなく、16時前に終了しました。

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第4局は北海道札幌市で開催

西山朋佳白玲に里見香奈女流五冠が挑戦する第2期ヒューリック杯白玲戦七番勝負は、第3局を終えて西山白玲1勝、里見女流五冠2勝と挑戦者がリードしています。西山白玲がタイにするか、里見女流五冠が奪取にあと1勝とするか。第4局は9月17日(土)、北海道札幌市「札幌ビューホテル 大通公園」で行われます。
立会人は深浦康市九段、記録係は真田彩子女流三段。現地大盤解説会は解説を遠山雄亮六段、聞き手を加藤桃子女流三段が担当します。
対局開始は9時、昼食休憩は12時から13時。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒の秒読み。先手番は西山白玲です。
インターネット中継は棋譜・コメント入力を牛蒡、ブログを文が担当します。

【主催:ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/