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局面は43手目▲5五同銀まで進んでいます。先手の稲葉アマは右銀を四段目に繰り出したあと、5筋で歩を交換し、対する増田四段は8筋に右銀を繰り出す「棒銀」を選んでいます。
(検討の合間も笑いが絶えない神吉七段と久保九段)
(長谷川女流二段は別の継ぎ盤で検討中。真剣な表情です)
(夏芽)
(大盤解説会場では稲葉陽七段と村田智穂女流二段が壇上に上がっている)
(兄の将棋を解説する稲葉陽七段)
(聞き手の村田智穂女流二段)
村田「兄弟で将棋を指すことはあるんですか?」稲葉「あまりないですね。そのとき強い方が嫌がる感じで、最初は兄の方が強くて『指そう』と誘っても嫌がられたんですけど、逆に今は兄の方から誘われても、僕の方が嫌っていうのはありますね。立場的なものもありますし(笑)でも兄が奨励会編入試験を受けたときは、さすがに指しました。そのときよりは、強くなっていると思います」
戦型は第2局に続き、相矢倉になりました。まだ前例の多い進行をたどっています。
(控室では、谷川九段と井上九段の兄弟弟子が継ぎ盤をはさんでいる)
14時になり、第3局が始まりました。振り駒の結果、先手は稲葉アマに決まりました。
(先手番の稲葉聡アマ)
(後手番の増田康宏四段)
(3手目▲6八銀。戦型は第2局に続き、相矢倉になりそうです)
(加古川は雲ひとつない青空が広がっている)
(開始30分前、まだ対局室に人はいない)
(いよいよ迎える最終戦。第1局、第2局はどちらも137手で終局した)
(第3局に備えて、感想戦は口頭のみで、すぐに終了した)
(第2局終了。果たして優勝の栄冠はどちらに輝くのか)
(終局直後の様子)
◆終局直後の稲葉聡アマのコメント◆
「第2局を勝ち、第3局が指せることがとてもうれしい。第2局に関しては自信がない局面がずっと続きました。第3局は熱戦になるように頑張ります」
◆終局直後の増田康宏四段のコメント◆
「終盤は勝ちになったところもあるかなと思いましたが、稲葉さんにうまく粘られました。第3局も自分の力を精一杯出して頑張りたい」
決勝三番勝負第2局は137手で稲葉アマの勝ちとなりました。終局時刻は12時44分。消費時間は▲稲葉アマ1時間0分、△増田1時間0分(チェスクロック使用)。その結果、三番勝負の対戦成績は1勝1敗となり、決着は14時から行われる第3局に持ち越されます。
(飛龍)
時刻は12時30分を回り、局面は123手目▲4二角打まで進みました。この角の重ね打ちの評判がよく、ここにきて「稲葉アマがリードしたのではないか」と見られています。
(モニターに映る対局室の映像。スピーカーからはずっと秒読みの声が聞こえている)
局面は101手目▲2六桂まで進みました。互いに相手玉を目指した、速度勝負になっています。
(控室では稲葉七段と井上九段が継ぎ盤をはさんでいる)
(大盤解説会場は加古川市出身の久保利明九段が担当している)