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2014年10月25日 (土)

石田四段が先勝

加古川青流戦決勝三番勝負第1局は、75手で石田四段の勝ちとなりました。終局時刻は15時23分。消費時間は両者ともに1時間(チェスクロック使用)。

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(夏芽)

先手優勢

局面は61手目まで進みました。石田四段が巧みな手順で飛車を成り込み、控室では「先手優勢」との見解です。

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(夏芽)

井上門下、勢揃い

再び大盤解説会場からです。

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(次々とゲスト棋士が登場し、解説会を盛り上げます)

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(楽しいトークで笑いを取る神吉宏充七段)

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(真面目な解説担当?の稲葉陽七段)


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(その後、菅井竜也五段と船江恒平五段バトンタッチ)

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(「僕、まだ番勝負の経験がないんですよね」と菅井五段)

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(「まあ、菅井くんはすぐに(番勝負)できるよ」と兄弟子の船江五段)

(夏芽)

勢いを重視

局面は39手目▲3七桂まで進みました。藤森四段の揺さぶりに対し、石田四段も強く反発して5筋の位を取りました。そして2筋の突き捨てを入れて右桂を活用。これは歩を損しますが、勢いを重視した手順です。

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(夏芽)

大盤解説会

4階の「大会議室」では13時より、大盤解説会が始まっています。

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(分かりやすい解説で定評のある井上慶太九段)

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(前期の加古川青流戦準優勝の千田翔太四段)

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対局室のモニターを見ながら
千田四段「(藤森四段が)すごい盤に近づいてますね」
井上九段「いやいや、去年の千田さんもそうでしたよ(笑)」

(夏芽)

過去の藤森-石田戦

両者は、これまで公式戦で1局だけ対戦があります。それが第2期加古川青流戦(2回戦)。この対局時、石田四段はまだプロ入り前の三段でした。

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その将棋は先手の藤森四段が、初手から▲7六歩△3四歩▲7八金!(第1図)という珍しい出だしを見せます。それに対して石田三段は、金上がりを咎めようと、居飛車党ながら四間飛車に振りました。

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その後、腰掛け銀から先手は銀冠、後手は高美濃囲いに組む持久戦になりました。第2図、石田流の駒組みを目指す後手に対し、藤森四段は▲6五歩△同歩▲4五歩△同歩▲2二角成と、大駒の角をさばいて勝負に出ます。

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そして第3図が終盤の局面。ここから▲6四歩△6二金引▲1二竜△6七歩▲6三香と激しい寄せ合いになりましたが、6四の歩の拠点が大きく、最後は藤森四段の一手勝ちとなりました。

対局開始前の様子(2)

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(藤森四段の入室から3分後、石田四段が入室)

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(岡田康裕加古川市長による振り駒)

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(と金が4枚で石田四段の先手に決まりました)

(夏芽)

対局開始前の様子(1)

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(写真左から冨田三段、加古川市ウェルネス協会理事長・石原淳様、淡路九段、加古川市長・岡田康裕様)

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(12時45分、先に入室したのは藤森四段でした)

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(夏芽)

戦型は四間飛車

戦型は藤森四段の四間飛車になりました。石田四段が居飛車穴熊を目指した手に対し、△5四銀~△6五銀と左銀が単騎で前進。早くも緊張感のある局面を迎えました。

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(夏芽)

対局開始

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(13時になり、三番勝負第1局が始まりました)

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【石田 直裕(いしだ なおひろ)四段】
・1988年12月5日生まれ(25歳)
・北海道名寄市出身
・所司和晴七段門下
・棋士番号289
・2001年、6級(奨励会入り)
・2012年10月、四段(プロ入り)

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【藤森 哲也(ふじもり てつや)四段】
・1987年5月9日生まれ(27歳)
・東京都大田区出身
・塚田泰明九段門下
・棋士番号285
・1999年、6級(奨励会入り)
・2011年10月、四段(プロ入り)

(夏芽)