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2025年9月

2025年9月27日 (土)

感想戦

感想戦
(感想戦)

西山白玲

福間女流六冠

立会席

西山白玲
(連敗を止め、タイに戻した西山白玲)

福間女流六冠
(好局を落とした福間女流六冠)

感想戦
(残り三番勝負。次戦でリードを奪うのはどちらか)


以上でヒューリック杯第5期白玲戦七番勝負第4局の中継を終了いたします。次戦の第5局は、10月11日(土)、北海道札幌市「札幌ビューホテル大通公園」で行われます。引き続き「ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦中継サイト」でお楽しみください。本日はご観戦ありがとうございました。

両対局者、大盤解説会場へ

西山白玲
(終局直後のインタビューを終え、両対局者は大盤解説会場へ)

大盤解説会場

西山白玲

西山朋佳白玲「皆さま、本日は長時間のご観戦、本当にありがとうございました。内容は二転三転というか、こちらの方が苦しい時間が長かったのですが、なんとか離されないようにと意識して、最後は幸いしました。次戦以降も頑張ってまいりますので、ご注目ください。ありがとうございました」

福間女流六冠

福間香奈女流六冠「皆さま、本日はお越しいただきまして、ありがとうございます。最後はちょっと残念な形になってしまったのですけれども、また次局、2週間くらい空くので気持ちを切り替えて、頑張っていきたいと思います。長時間ご観戦いただきまして、ありがとうございました」

大盤解説会場
(熱戦を称えるファンの拍手の中、両対局者は会場をあとにした)

終局直後

終局直後
(終局直後の様子)

西山白玲

▼勝った西山朋佳白玲の談話

――本局のポイントを挙げると?

西山「もともとは形勢がよくできそうかなといったところはあったのですが、△4五歩(46手目)に▲同飛と取られて△2五飛と回られる手(があること)を軽視していました。そこからふいにしたか、少し悪くしてしまったのかなと思っていて、そのあとは何とか粘りのある形を探していました」

――手応えを感じたのは?

西山「△4六馬(176手目)~△6五馬が2つ攻防になっているので、苦しかったのですが、そのあたりでもしかしたらと思っていました」

――次局に向けて?

西山「2週間後と空きますので、しっかりコンディションを整えたいなと思います」

福間女流六冠

▼敗れた福間香奈女流六冠の談話

――西山白玲は苦しいと感じていた。手応えは?

福間「難しいかなと思っていました」

――よくなった、あるいは戦えそうと思ったところはあったか

福間「(65手目▲9三歩成の周辺で)うまく端に嫌みがついたので、そのあたりは難しいなとは思ったのですが」

――次局に向けて

福間「引き続き、体調管理に努めて頑張りたいと思います」

(インタビュー、書き起こし:飛龍)

西山白玲が勝って2勝2敗のタイに

投了図

ヒューリック杯第5期白玲戦七番勝負第4局は、194手で西山白玲が勝ちました。終局時刻は19時5分。消費時間は▲福間女流六冠4時間0分、△西山白玲4時間0分(チェスクロック使用)。

この結果は七番勝負は両者2勝2敗。次戦の第5局は10月11日(土)、北海道札幌市「札幌ビューホテル大通公園」で行われます。

形勢混沌

△4一玉

控室は一時期、福間女流六冠が優勢との見解でしたが、西山白玲もぎりぎりの受けで、粘り強さを発揮しています。図の△4一玉で後手玉に詰みはなく、先手は一度、自陣に手を戻す必要があります。この最終盤で流れが変わるかもしれません。

Hikaeshitsu_3
(村山八段、清水女流七段は検討の手を止め、モニターの進行に注目している)

福間女流六冠が秒読みへ

△8四銀

図の88手目△8四銀の局面で、福間女流六冠が持ち時間の4時間を使いきりました。攻めるか受けるか悩ましい場面ですが、この先は1手60秒未満で指さなければいけません。

福間女流六冠

西山白玲

激戦

▲9九香

盤上は両対局者の力のこもった攻防が続いており、難解な局面が続いています。形勢に関しても、まだ検討陣からはっきりとした回答が出ておらず、どちらが優勢なのか分かりません。

▲9九香の局面で残り時間は▲福間女流六冠18分、△西山白玲45分です。

控室
(終盤戦に入り、控室の検討もより熱が高まっている)

村山立会人と清水会長がゲスト出演

大盤解説会場では、立会人の村山八段と、日本将棋連盟会長の清水女流七段がゲストで登壇しました。

大盤解説会場
(再び大盤解説会場から)

村山八段
(立会人の村山慈明八段)

清水女流七段
(聞き手を務めている清水市代女流七段)

端攻め

▲9五同歩

時刻は16時を回り、盤上は西山白玲が9筋の端を攻めていきました。9七の角の弱点を突いた攻めですが、後手玉は7筋への逃げ道がないため、攻め方を誤ると自玉が危なくなるリスクもあります。

福間女流六冠は残り1時間を切っており、時間の面では西山白玲に余裕がありそうです。この端攻めの決断が、どのような結果に結びつくでしょうか。

西山白玲

ホテル周辺いろいろ

高瀬川

ホテル名にもある「高瀬川」は、京都市内を流れる人工の運河で、江戸時代の初期に物流のために整備されました。木屋町通沿いを流れ、秋は紅葉、春は桜並木が美しく、散策スポットとして人気です。

一之船入跡

高瀬川には、二条から五条にかけて7か所の船着き場があり、その起点となる「一之船入跡」は国の史跡として保存されています。

先斗町

ゲートホテルのすぐ近くにある先斗町(ぽんとちょう)は、江戸時代から続く京都を代表する花街のひとつ。

鴨川

京都市を南北に流れる一級河川「鴨川」。近年、京都は外国人にも人気の観光スポットとなっています。