終局直後
(終局後インタビューが行われた)
――第1局から似た出だしで里見挑戦者が変化した序盤でしたが、駒組みはいかがでしたか。
西山 端に集中される布陣なので、神経を使いながら考えていました。
――昼休前に△4五角と打ったのが決断の一手かと思いますが、昼食休憩の局面はどう見られていましたか。
西山 馬を働かされると苦しくなるので、馬を使わせないように苦心していました。
――午後に入ってから控室では△2五飛(40手目)が評判よかったですが、西山白玲ご自身はどのような感触でしたか。
西山 手渡しにも近い手なので、見落としがあるとリスキーな手とは思っていました。
――そのあたりはそれほどいいとは思っていなかったということでしょうか。
西山 そうですね。馬がどう働いてくるかが難しいところだったので、位は大きそうですが難解と思っていました。
――よくなったと思ったのはどのあたりでしょうか。
西山 最後、△6四歩(80手目)が詰めろで入るのを見つけたあたりです。
――一局全体の総括をお願いします。
西山 お互いにいろいろと主張のある展開だったと思うのですが、最後はなんとか手になっていたのかなと思います。
――第4局は1週間後に札幌市で行われます。そちらに向けて意気込みをお聞かせください。
西山 また対局がやってくるので、体調を整えて悔いなく挑めたらなと思います。
――序盤が第1局と同じ手順から▲4八玉(15手目)が変化でしたが、構想でしたか。
里見 作戦のひとつではありました。
――△4五角と打たれたところで昼食休憩でしたが、局面をどのように見ていましたか。
里見 こちらが結構薄い形ではあるので、まとめ方をどうするかと考えていました。
――午後に入ってから▲9三桂成(45手目)と端を攻めたあたりはいかがですか。
里見 本譜は一直線になってしまったので、ほかの順を選ぶべきだったかと思います。
――では午後は苦しい時間が長かったということでしょうか。
里見 そうですね、はい。
――差がついたなというのはどのあたりでしょうか。
里見 最後、受け方が何かあったかなと思っています。
――一局全体についておうかがいしたいのですが。
里見 細かい部分で決断よく指せなかったので、次局までになるべく修正して挑めたらと思います。
――第4局に向けてひとことお願いします。
里見 第4局は南から北に移動するので、コンディションを整えて挑めたらと思います。
(書き起こし:翔)