開幕式(1)
【主催者挨拶】 西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長
「今期は里見女流五冠が8勝1敗の成績を収めて、白玲に挑戦されます。私どもが作ったタイトル『清麗』をとって、(2019年に)女流六冠になられたのを覚えています。 白玲・女流順位戦は女性に強くなってほしいということで、対局数を増やすために作りました。この前に谷川浩司十七世名人から『間違いなく、女流棋士は強くなってきましたよ』といわれて、大変にうれしいです。 七番勝負は今週から4週連続です。『将棋世界』の名局集に、シリーズのひとつが名局で残れば大変うれしいです。両対局者には健康に留意して、いい棋譜を残してもらうことを祈念したいと思います」
佐藤康光・公益社団法人日本将棋連盟会長
「今期は西山白玲と里見香奈女流五冠と、ファン待望のカードが最高峰の棋戦で実現しました。 女流順位戦は多くのドラマがあり、昇級をかけた一番では大逆転も起こりました。悲喜こもごもで、『勝負は筋書きのないドラマ』という言葉が数多く見られたのかなと思います。 お二人はタイトル戦で9回目の対戦で、37局中31局がタイトル戦です。ここ4年でお二人がどれほどの激闘を繰り広げているかの証です。今期の七番勝負で新たな歴史を作ってもらえることを、ファンの方々も注目されていると思います」
(書き起こし=紋蛇)