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2021年10月17日 (日)

西山朋佳白玲 記者会見

お待たせいたしました。昨日の感想戦終了後に行われた、西山朋佳白玲の記者会見の模様をお届けいたします。

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(西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長、西山朋佳白玲、清水市代・公益社団法人日本将棋連盟常務理事が出席)

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西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長のあいさつ

「白玲戦は女流順位戦ということで、男性棋士の順位戦とほとんど同じシステムを採用しています。開催にあたって、将棋連盟には2つのお願いをさせていただきました。まずは、システムに厳しさを入れていただきたいということ。もうひとつは、西山さんは当時奨励会三段で、出場できるのかできないのかという問題がありました。しかし、女流棋士でいちばん強い人を決めてほしいという思いから『西山さんを出場できるようにしてほしい』とお願いをしました。ご本人は『順位づけがあり、頑張りたい』とお話になっておられましたが、本日このような形になって大変うれしく思っております。
われわれヒューリック株式会社としても、文化事業は将棋に専念をして、ご支援申し上げようと思っております。第2期白玲戦もまもなく始まりまして、今後も楽しみにしております。われわれもできる限りのご支援をさせていただこうと思っております」

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清水市代・公益社団法人日本将棋連盟常務理事のあいさつ

「白玲戦では女流棋士が順位を争って熾烈な戦いを繰り広げてきました。将棋を知らない方々にもご注目いただけたことは、女流棋界にとって大きな財産となりました。白玲という棋戦名は、『真っ白な女流棋界のページに令和の王者が新しい1ページを刻む』『個性豊かな女流棋士が各々の思い描いた色に染めていってほしい』という思いを込めて作られました。初代白玲となられた西山朋佳白玲がこれからどのような色を描いてくださるのか、皆さまにもご期待いただければと思います」

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(創設に深くかかわった清水常務理事、ことばを詰まらせて目頭を押さえる)

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西山朋佳白玲 質疑応答

--初代白玲になった点についてどのようなお気持ちですか。

西山 初代白玲を預からせていただくことが決まって少し茫然とした気持ちですが、創設していただいた当初から思い描いていたビジョンでもあったので、このうえない喜びだと感じています。

--里見香奈女流四冠と並んで女流四冠を保持する結果になりました。今後に向けての抱負についてお聞かせください。

西山 ここまでは着実にタイトルを増やせてきたと思っています。白玲戦はリーグ、トーナメントと負けられない戦いが続き、ずっと勝ち続けなければいちばんいい結果は挙げられなかったので、タイトルを獲得できたことは今後の大きな自信になると思っています。女流四冠にはなりましたが、数日後には女流王将戦のタイトル戦が控えていますので、文字どおりの三日天下にならないように頑張りたいです。

--4月から女流棋士になり、女流棋戦すべてに出られるようになりました。今後の目標をお聞かせください。

西山 タイトル戦をずっと戦っていたいなと思っています。いまは目の前の対局の精一杯という部分もありますが、白玲戦で結果を出せたことが今後に大きな自信を持たらしてくれると思いますので、少しずつ目標を上げていきたいです。

--普段の勉強方法について教えてください。
西山 ひとりで勉強する時間が増えました。研究会もかなり数が減ったので、自宅で棋譜を並べるなどしています。ソフトは使わず、古風なやり方で勉強をしています。

--短期、長期的な目標はありますか。

西山 短期的な目標としては、いま戦っている2つのタイトル戦(女流王将、女流王座)でいい結果を残したいです。長期的な目標は、一局一局後悔のない将棋を指したいと思っています。

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(記念撮影)

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(西山朋佳白玲)

以上で第1期ヒューリック杯白玲戦七番勝負の日程が終了いたしました。七番勝負の中継をご覧いただきまして、ありがとうございました。

まもなく開幕する、第2期ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦もお楽しみください。