終局直後
――▲3七桂(47手目)は決断の一手に見えました。
西山 飛車(の移動)に手をかけられたのを見て、跳ねてみようという気になったんですけれど、変化は多かったですが、本譜は手になったのかなと思います。
――ペースを握ったと思われたところは。
西山 桂得が確定した局面で、形勢はいいはずと思って指していました。
――それ以降、優勢と思われた局面は。
西山 ▲3四桂(81手目)で速度勝ちできているかなと思いました。
――勝ちを意識されたのは。
西山 最後、(▲4二)角を打って必至がかかりそうだったので、そこで勝ちになったかなと思いました。
――2局目に向けての意気込みは。
西山 すぐに第2局がくるので、いい状態で臨めたらと思います。
【敗れた渡部女流三段の談話】
――△6五桂(50手目)は決断の一手だったと思いますが、いかがでしたか。
渡部 桂を取られる前にという方針だったのですが、誤算があって無理攻めになってしまった印象でした。
――誤算というのは、どの辺りだったのでしょうか。
渡部 思ったよりさばけなかったといいますか、桂を跳ねずにほかの手段があったのかなと。
――苦しくなったと思われたところは。
渡部 飛車金交換になってハッキリ悪くしたと思いました。
――2局目に向けて。
渡部 一週間後ですし、しっかり体調を万全にして次も臨むだけかなと思います。