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2021年9月

2021年9月11日 (土)

グランドニッコー東京 台場

A7308762 (グランドニッコー東京 台場)

対局場の「グランドニッコー東京 台場」は、ゆりかもめ「台場駅」に直結しているシティホテル。その土地と建物は、本棋戦を主催しているヒューリック株式会社が所有しています。
過去のタイトル戦では、第89ヒューリック杯棋聖戦第2局、第1期ヒューリック杯清麗戦第1局も同地で行われました。

A7308766(対局場のホテルからゆりかもめ線の下をくぐると、レインボーブリッジが見えてくる)

A7308784_3(お台場のシンボルである自由の女神像とレインボーブリッジ。あいにくの曇り空で見えづらいが、奥には東京タワーがそびえ立つ)

A7308395(こちらは対局前夜の22時頃に撮影したもの。コロナ禍の影響で、レインボーブリッジのライトアップの消灯時間が24時から20時に早まっている)

午後のおやつ

15時、午前のおやつが対局者の控室スペースにそれぞれ出されました。
注文したメニューは、西山女流三冠が和菓子(柿の羊羹)、アイスティー(ストレート)」。渡部女流三段が「焼菓子盛合せ(マカロン2種、クッキー3種)」です。

A7309118(西山女流三冠のメニュー)

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A7309105(渡部女流三段のメニュー)

※写真は撮影用に注文したものです

互角の中盤戦

20210911_63図は14時20分頃の局面。互いに一歩も引かず、激しい中盤戦が繰り広げられています。先手は玉側の桂を攻めに運用しているので、一直線の攻め合いはリスクを伴いそうです。次は▲5五歩と押さえる手があるので、後手も黙ってはいられません。

13時30分頃の控室(2)

A7309059_2(隣のテーブルでは女流棋士4人が検討中)

A7309078(左から竹部さゆり女流四段、高浜愛子女流2級)

A7309083(左から内山あや女流2級、北尾まどか女流二段)

13時30分頃の控室(1)

新棋戦の記念すべき番勝負の開幕局ということで、控室には多くの棋士・女流棋士が入れ替わり駆けつけました。A7309019_2

A7309028(左から西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長、羽生善治九段)

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A7309015(左から日本将棋連盟会長・佐藤康九段、立会人・中村太七段、日本将棋連盟常務理事・清水女流七段)

A7309095(継ぎ盤では先手玉に詰めろがかかる変化まで並べられていた)

昼食休憩明け

13時、対局が再開されました。

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A7308968(再開後の一手は▲3六飛だった)




昼食休憩時の対局室

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A7308830(西山女流三冠の王将。本局の使用駒は竹風作・菱湖書)A7308828 (渡部女流三段の玉将)

昼食休憩

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12時、この局面で西山女流三冠が16分ほど使って昼食休憩に入りました。ここまでの☗西山1時間15分、☖渡部1時間44分。
昼食の注文は、西山女流三冠が「冷麺セット(スープ、点心2種、特製冷麺、デザート)」、渡部女流三段が「サーモンとシラスのピラフ 大葉の香り(スープ、サラダ付き)」です。対局は13時に再開されます。

A7308813(西山女流三冠のメニュー)

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A7308827(渡部女流三段のメニュー)

※写真は撮影用に注文したものです

10時30分頃の控室

まだ局面は本格的な戦いになっておらず、継ぎ盤は活発に動かされていません。

ここで、立会人の中村太七段に両対局者が注文したおやつを食べてもらいました。

A7308737(渡部女流三段が注文した「和栗のモンブラン」をチョイスした)

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「秋ですね。下地がクッキーになっていて、とてもおいしいです。レモンのような風味も感じました」

戦型は相穴熊

20210911_41図は10時20分頃の局面。先手番になった西山女流三冠は、得意の中飛車を採用しました。一方の渡部女流三段は一直線穴熊で対抗。互いに経験値の高い将棋に進んでいます。早い段階で3筋の歩を交換したのが先手の工夫で、△2二銀と穴熊のハッチを閉められる手を牽制しています。