第2期七番勝負第2局 Feed

2022年9月 3日 (土)

対局場付近(1)

対局場のザ・ゲートホテル京都は、阪急電鉄京都河原町駅や、京阪電鉄三条京阪駅、京阪電鉄祇園四条駅が最寄り駅。京都の中心地で繁華街に位置します。付近には三条大橋や四条大橋など、有名スポットが多く点在し、昔ながらの雰囲気を楽しめます。そんな京都の街並みをお届けします。
Img_1912(阪急電鉄京都河原町駅を降りると、目の前に四条大橋が)
Img_1909_2(四条大橋の向こう側には、清水寺などがある。山が近いほうが東側)
Img_1906(鴨川に隣接する料理店は、屋外で川のよく見える位置に座敷を作って料理を提供する。波は穏やか)

Img_1911(四条大橋を挟むと、流れが激しかった)

(武蔵)

午後のおやつ

2022090367上図の局面で15時になり、両対局者に午後のおやつが出されました。西山白玲はフルーツ盛り合わせ(イチジク、メロン、ブドウ、オレンジ、キウイ)、アールグレイ(アイス)。里見女流五冠はみたらし団子とフルーツ盛り合わせの小盛、オレンジジュース、桃のジュース、ペリエ、アールグレイ(ミルク)です。

Img_2478_2(西山白玲の注文)
Img_2468(里見女流五冠の注文)
Img_2457(現地では、突然の大雨が降っている)

(武蔵)

大盤解説会

14時、現地では大盤解説会が始まりました。解説会は事前申し込み制で、当日券などの販売はありません。

Img_1892(解説会は立誠ガーデンヒューリック京都内の、ヒューリックホールで行われる)
Img_2445(スクリーンに図面を映し出して、進行を追う)
Img_2439(解説は出口六段)
Img_2443(聞き手は室田女流二段)

(武蔵)

ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC (2)

8階には開放的なレストランやラウンジがあり、京都市内や東山の山並みを一望できます。雨が降ったあと、東山にはきれいな虹がかかることも多いそうです。

Img_1969_3(8階のラウンジ)
Img_1963(京都の街並みを見ながら、食事が楽しめる)

Img_2029_2(テラス席からも東山が一望できる)

Img_2022(レストランからも京都市内を見渡せる)
Img_1971(客室からも東山がくっきりと)

【ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC 】
〒604-8023
京都府京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
電話:075-256-8955
https://www.gate-hotel.jp/kyoto/

(武蔵)

ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC (1)

対局場の「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」は、元立誠小学校の校舎をリノベーションして、2020年にオープンしました。ザ・ゲートホテルとしては、浅草、東京に続き、関西地方では初出店となります。
1階は「立誠ひろば」と「立誠図書館」。かつての校庭を広場として再生しています。芝の上に座ってのんびりと時間を過ごせて、憩いの場として人気があります。今回、対局室として使用されている3階の畳60畳が敷き詰められた大広間は、道徳や礼儀作法を教育する場であった「自彊室(じきょうしつ)」という空間です。日常を離れ、自らを見つめ直し、自分を発見するという意味から「Retreat Room」と名づけられています。
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Img_1888(ザ・ゲートホテル京都高瀬川外観)
Img_2035(かつては校庭だった地は、憩いの広場に生まれ変わった)
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Img_2169(60畳が敷き詰められた自彊室が対局室)

(武蔵)

対局再開

Img_2366(昼食休憩時の局面▲5六銀まで)
Img_2365(里見女流五冠の脇息には、3匹の犬のハンカチが置かれていた)

Img_2369(本局は児玉龍兒師作、錦旗書が使用されている)
Img_2381(朝の入室とは逆で、西山白玲が先に入室)

Img_2415(里見女流五冠が現れ、しばらくしてから対局が再開した)
Img_2421(里見女流五冠が指したのは△7六歩。先手の対応次第では、終盤戦に突入する激しい変化を秘めているという)
Img_2428(対局再開を見届け、控室に戻る久保九段)

(武蔵)

両対局者の昼食

昼食の注文は西山白玲が海鮮ちらし丼(みそ汁、小鉢2種)、アールグレイ(アイス)。里見女流五冠が肉うどんといなり寿司、辻利 ほうじ茶。西山白玲の頼んだ海鮮ちらし丼のネタは、鮪、サーモン、いくら、ウニ、イカ、のり、真鯛の7種です。
Img_2356(西山白玲の注文)
Img_2357(豊富な海の幸が並ぶ)
Img_2361(里見女流五冠の注文)

(武蔵)

昼食休憩

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図の局面で里見女流五冠が27分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲西山1時間7分。△里見1時間52分(チェスクロック使用)。昼食の注文は西山白玲が「海鮮ちらし丼(みそ汁、小鉢2種)」、「アールグレイ(アイス)」。里見女流五冠が「肉うどんといなり寿司」、「辻利 ほうじ茶」。西山白玲の頼んだ海鮮ちらし丼のネタは、鮪、サーモン、いくら、ウニ、イカ、のり、真鯛の7種。対局は13時に再開されます。

(潤)

昼食休憩前の局面

2022090355時刻は11時40分。まもなく昼食休憩です。里見女流五冠は7筋の突き捨てに応じ、▲8五飛△7三銀▲5六銀と進みました。後手が角を逃げれば、▲7五飛が銀取りと▲6五桂の両狙いになります。控室の久保九段は▲5六銀に△8四銀を予想しています。
「△7四銀も似た意味なのですが、▲8六飛△3四角に▲6五銀とぶつけられるのが気になります。飛車先を受ける意味もあって、△8四銀のほうが指したい気がします」(久保九段)
Img_2334(継ぎ盤を動かす久保九段)

(武蔵)

戦型

2022090345戦型は第1局に続いて、相振り飛車となりました。上図▲3七銀に代えて▲4六歩と突いていた前例があり(第15期マイナビ女子オープン五番勝負第4局▲西山-△里見戦、先手勝ち)、今回は勝っていた先手側から手を変えました。▲3七銀を見て、里見女流五冠は△3五歩と仕掛けて戦いが起きました。以下、▲同歩△4五角▲4九角△3五銀▲7五歩(下図)と進んで、里見女流五冠が手を止めています。

2022090351大盤解説会の解説を務める出口六段は、「どこかで突くと思いましたが、ここで突いたのはいい手に見えます。現局面から☖3六歩には☗4六銀と出る手もありますが、☗2八銀と引いておいて、3五の銀をさばかせないようにするのがいいと思います。両対局者の持ち味が出ていて、いい将棋ですね」とコメントを残しました。
Img_2304(検討する久保九段と出口六段)
Img_2300(色紙に揮毫する出口六段)
Img_2307(大盤解説会の聞き手を務める室田女流二段)

(武蔵)