インタビュアーは第2局に引き続き、BAN-BANテレビ生中継でレポーターを務めた清水理恵子さんです。
【船江恒平四段】
--今の率直なお気持ちをお聞かせください。
「(声を枯らしながら)なんとか勝ち切れました」
--ポイントになったのはどのあたりでしょうか。
「序盤から攻めていく展開になったのがよかったのかなと思います」
--随所に力強さも見られましたね。
「でも、途中からちょっとわからなくなりました」
--地元開催の棋戦です。地元で2連勝、今のお気持ちは。
「ほっとしています」
【宮本広志三段】
--今のお気持ちを率直に教えてください。
「1局目に勝っただけに悔しいけど……、しょうがないですね、はい」
--本局のポイントはどこでしょうか。
「攻められたときには無理攻めかなと思ったんですが、とがめ切れなかったです。中盤以降は一方的にやられました」
--1勝1敗で迎えた第3局、どういった気持ちで臨まれましたか。
「特に何も考えず、目の前の一局を頑張るしかないと思っていました」
--今後の抱負をお聞かせください。
「負けてしまったけど、自分にとってはいい経験になりました。この舞台にまた戻ってこられたらと思っています」
(翔)
第1期加古川青流戦決勝三番勝負第3局は、167手までで船江恒平四段の勝ちとなりました。終局時刻は16時37分。消費時間は両者1時間0分(持ち時間各1時間)。この結果、三番勝負を2勝1敗で制した船江四段が初代チャンピオンに決まりました。加古川市出身の地元棋士が見事に優勝です。
(翔)
「ここで△6七歩成は▲4四歩と根元の角を取られて続かないと思います」。村田四段はこのように解説しましたが、宮本三段はまさしくその順を選びました。
控え室でも、一様に驚きの声があがりました。
上図以下、△6七歩成▲4四歩△6八と▲同金△6七歩と進んでいます。
(翔)