2021年9月26日 (日)

好調な両対局者

今期決勝三番勝負は昨日朝時点で通算勝率が0.750だった服部四段と、昨日の勝利を入れて通算勝率が0.750になった井田四段という、俊英同士が勝ち上がりました。日本将棋連盟のコラムにも三番勝負の展望が取り上げられています。

Hattori14 ◆服部 慎一郎(はっとり しんいちろう)四段◆
1999年8月2日生まれの22歳、富山県富山市出身。中田章道七段門下。2020年、四段。棋士番号は322。決勝三番勝負進出は前回、第9期に続いて2回連続。

Ida14◆井田 明宏(いだ あきひろ)四段◆
1996年12月6日生まれの24歳、京都府京都市出身。小林健二九段門下。2021年、四段。棋士番号は327。

互いに指し手の勢いもよく、10時30分過ぎには図の局面まで進んでいます。

20210926_59(飛龍)

第2局対局開始前

Taikyokushitsu12 (立会人の西川六段と記録係の上野三段が対局室で待つ)

Taikyokushitsu13 (鶴林寺で指されたタイトル戦の写真。トップ棋士が若手の対決を見守る)

Ida13 (9時41分、第2局も井田四段が先に入室)

Taikyokushitsu14 (服部四段の入室は9時46分)

Hattori13 (駒を並べ終わると服部四段は上着を脱ぎ、腕をまくった)

Taikyokushitsu15(対局開始の一礼)

対局室がやや暑いとのことで、両対局者から少し冷房を強めるようにリクエストがありました。

(飛龍)

第2局の戦型は矢倉対雁木

20210926_48本局の戦型は先手矢倉に後手雁木の対抗になりました。

Ida12(井田四段は得意の雁木で優勝を目指す)

(飛龍)

第2局対局開始

本局は第1局と先後を入れ替え、服部四段の先手になります。

Hattori11 (先手の服部慎一郎四段)

Ida10 (後手の井田明宏四段)

Taikyokushitsu10(駒を並べる両者)

Taikyokushitsu16(4手目は△4四歩)

(飛龍)

2日目スケジュール

おはようございます。本日のスケジュールは以下のとおりとなります。

10時 第2局対局開始、大盤解説会開始
14時 第3局対局開始、大盤解説会開始 (第2局で決着しない場合のみ実施)
決着後 大盤解説会場で表彰式 (両対局者が大盤解説会場に移動してきます)

大盤解説会については以下のとおり。

会場:加古川市立青少年女性センター(4階大会議室) ※対局の行われる鶴林寺ではありませんので、ご注意ください。
アクセス:JR加古川駅から徒歩20分、またはJR加古川駅南側バス停3番乗り場よりかこバスで7分、「市役所前」下車
定員:100名
参加料:無料

最新情報につきましては、当日ご来場前に加古川市ウェルネス協会のホームページでご確認ください。

Asa1(国宝の太子堂。現地は曇り)

(飛龍)

2021年9月25日 (土)

第1局感想戦

Ida07_2 (井田四段は優勝まであと1勝に迫った)

Hattori08 (服部四段は捲土重来なるか)

Kansou01 (感想戦の様子)

Kansou03

Kansou04

Kansou05(感想戦は30分足らずで終了した)

Ooban08(終局後、大盤解説会場では2人の新四段に花束が贈られた。控室のモニターより)

以上で第1局の中継を終了します。明日もお楽しみに。

(飛龍)

第1局終局直後

Ida04 (幸先よく先勝した井田四段)

Hattori05(敗れた服部四段はあとがなくなった)

Taikyokushitsu08 (インタビューの前に上着を羽織る)

Ida06

(インタビューに答える井田四段)

――勝ちと思ったところは?

井田 ▲3五飛成(91手目)と銀を取ったところですね。

――こうしたお寺での初めての対局について

井田 もうちょっと緊張するかと思っていたのですが、意外とリラックスできて、そこはよかったかと思います。

――明日に向けての抱負?

井田 今日は伸び伸び指せたので、明日もこの調子で指せたらと思っています。Hattori07

(同じく服部四段)

――△2四歩(26手目)は指そうと決めていた?

服部 そうですね。△2四歩くらいまではやってみたいと思っていました。

――どのあたりでまずいと思ったか?

服部 途中で△8三角(62手目)と上がるのでは失敗してしまったかなと思っていました。その前の△3四銀(56手目)~△2三金の構想もあまりよくなかったかもしれませんね。

――明日に向けて?

服部 もうあとがないので、のびのび指していこうと思います。

(飛龍)

加古川青流戦第1局は井田四段の勝利

Seiryu20210925010197
加古川青流戦三番勝負第1局▲井田-△服部戦は97手までで、井田四段の勝ちとなりました。終局時間は15時53分で、消費時間は▲井田1時間ちょうど、△服部52分(チェスクロック使用)。勝った井田四段が幸先のよいスタートを切り、棋戦初優勝まであと1勝としました。

(武蔵)

第1局は先手優勢

Seiryu202109250101_89パタパタと進み、西川六段は先手優勢と断じました。

Ida09(王手銀取りをかけた井田四段)

(飛龍)

大盤解説会(2)

大盤解説会の控室には継ぎ盤が用意されていました。

Ooban04(右から稲葉陽八段、船江恒平六段、村田智弘七段)

Inaba1 (建物内には稲葉八段の優勝を祝うポスターが貼ってあった)

Ooban05(継ぎ盤の相手は里見咲紀女流初段)

Ooban06 (井上九段に代わり、その弟子の稲葉八段登壇。相方も弟弟子)

Ooban07(やはり10月1日付で四段昇段する狩山幹生三段。先ほどの横山新四段とも同門)

(飛龍)