2022年10月15日 (土)

大盤解説会情報(第2局・第3局)

最新情報は加古川市ウェルネス協会でご確認ください。

【第12期加古川青流戦決勝三番勝負第2局・第3局 大盤解説会】

2022年10月16日(日)10時開始(第3局が行われる場合は14時開始)

出演(予定)
井上慶太九段、久保利明九段、稲葉陽八段、村田智弘七段、出口若武六段、村田智穂女流二段、榊菜吟女流2級、久保翔子女流2級

会場 加古川市役所北館4階(旧加古川市立青少年女性センター。加古川町北在家2718)
定員 150名(先着順)
参加無料
対局者は決着局のあとに刀田山 鶴林寺から加古川市役所北館に移動します。大盤解説会場で表彰式が行われます。

お近くの方はお立ち寄りください。

(翔)

感想戦

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(インタビューのあと、感想戦が行われた)

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(徳田拳士四段)

405

(齊藤優希三段)

本日の更新はこれで終了いたします。明日は10時から第2局が行われ、1勝1敗になった場合は14時から第3局が行われます。いずれも当サイトでの速報を行いますので、ぜひご覧ください。

本日はご観戦ありがとうございました。

(翔)

終局直後

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(終局直後)

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(インタビューを受ける徳田拳士四段。優勝まであと1勝)

徳田拳士四段インタビュー

--角換わりの本局、中盤から積極的に攻めていかれましたが、いかがでしたか。
「前例があったと思うのですが、ふらっと▲1五歩(49手目)を入れてしまったのが、こちらが損になる変化ばかりでした。▲1五歩を突いたあとになって、単に(▲3五歩と)仕掛けたほうがよかったと後悔していました」

--攻めあぐねている状況に見えましたが
「相手に2歩渡してしまって、こちらの玉が危なくなりました」

--どのあたりからよくなったと思いますか。
「▲2二飛成(77手目)としたあたりは好転したかと思いました」

--明日の第2局への意気込みを教えてください。
「結果がひとつ出たのでほっとしていますが、今日はふわふわした気持ちで指してしまったのが正直なところです。しっかりと気持ちを切り替えて、明日はもっといい将棋を指せるようにしたいと思います」

377

(敗れた齊藤優希三段)

齊藤優希三段インタビュー

--徳田四段の攻めに的確に対応されているようにお見受けしましたが、中盤まではどのような印象でしたか。
「正確に受け切らないとすぐに悪くなる展開で、結構神経を使って指していたので、うまくいなしているというよりは仕方なくという手順を指していると思っていました」

--控室では▲2四同飛(71手目)に△3三玉と上がった手がどうだったかと言われていました。
「△2三歩に▲2九飛で、将来の▲6六角のような筋でこちらが悪くなりそうと思いました。例えば▲2九飛に△6五桂と反撃したかったのですが、▲6六角が嫌な筋になるかと。飛車を引かれると手がないので、△3三玉は緊急手だったのですが、形勢を損ねているかという感じで指していました」

--明日の第2局、第3局について意気込みのほうはいかがでしょうか。
「本局は負けてしまいましたが、気持ちを切り替えてまたがんばりたいと思います」

(翔)

加古川青流戦決勝三番勝負第1局は徳田四段の勝利

兵庫県加古川市「刀田山鶴林寺」で行われていた第12期加古川青流戦決勝三番勝負第1局は91手で徳田四段が勝ちました。

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終局時刻は16時18分。消費時間は両者1時間0分(持ち時間各1時間、チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。
第2局は明日16日(日)10時から同所で行われます。また第2局で齊藤三段が勝って1勝1敗になった場合は、14時から第3局が行われます。

(翔)

徳田四段も一分将棋に入る

徳田四段も一分将棋に入りました。

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この角打ちが厳しく、先手がよくなったと見られています。

(翔)

齊藤三段、一分将棋に入る

△3五歩で、齊藤三段は一分将棋に入りました。

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上図以下、▲2四桂△同銀▲同飛に△3三玉と進みました。

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立会人の阿部隆九段は「△2三歩と思っていました。△3三玉は勝負手気味ですね。徳田四段は読んでいないのではないでしょうか。齊藤三段も、自分がいいとは思っていなさそうです」と話しています。

(翔)

過去のタイトル戦

刀田山鶴林寺では、過去に4回のタイトル戦が行われています(第58期名人戦第2局、第23期竜王戦第4局、第60期王将戦第4局、第61期王将戦第4局)。

加古川青流戦では第6期から、決勝三番勝負の舞台になっています。

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(対局開始前、徳田四段が通る横に写真が2枚掲げられている)

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(2011年第60期王将戦七番勝負第4局久保利明王将○-●豊島将之六段。2日目の朝、記録係の斎藤慎太郎三段の読み上げに従って1日目の指し手を再現しているところ)

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(2010年、第23期竜王戦第4局、渡辺明竜王●-○羽生善治名人の検分。右上に記録係の船江恒平四段が写っている。この2局の立会人を務めた有吉道夫九段は先月亡くなった)

(文中の肩書は当時のもの)

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(対局場の浄心院は、普段は立ち入りできない)

(翔)

鶴林寺の境内

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(国宝「太子堂」)

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(まつぼっくりが転がる季節)

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(本堂横には加古川青流戦決勝三番勝負のポスターが貼られている)

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(絵馬)

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(てんさいになりたい)

(翔)

後手がリード

先手の徳田四段が先攻しましたが、後手の齊藤三段は△8五歩の継ぎ歩から反撃します。

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うまい対応で、後手がリードを奪ったと見られています。

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好所に角を据え、銀取りに桂馬を跳ねて、後手が好調に攻めています。

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(開始前の齊藤三段。本日は三段リーグ開幕日だが、齊藤三段の対局は延期されている)

(翔)

本局の駒

本局で使われている駒は、加古川市ウェルネス協会が所蔵する静山作・菱湖書。毎年、決勝三番勝負で使われています。盤もウェルネス協会所蔵のものです。

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(検分後に撮影)

(翔)