第1局終局直後インタビュー
終局後、対局者にインタビューが行われました。
(勝った小窪碧四段)
―― 中盤までの進行は、事前の研究があったか。
小窪 急戦になった際に「この形をやってみたい」という構想のひとつでした。▲3二成銀(49手目)で研究が途切れ、そこからは自力の勝負になりました。
―― 中盤は角損承知で飛車を成り込む変化だった。
小窪 本譜の手順で進めば、ほぼ一直線で進むと考えていました。本譜の▲1八角(47手目)なら、そこまで響かないだろうという読みで進めていました。
―― △4六銀(66手目)は先を見据えた厳しい好手だという、控室の評判だった。
小窪 すごく自信があったわけではありませんが、実戦的には勝ちやすいかなと思っていました。ただ、駒損しているのでしっかり攻めをつなげないといけないと考えていました。
―― 終盤は相手の粘りもあり、見応えのある戦いとなった。
小窪 形勢は少しいいかなと思っていましたが、具体的な寄せが見えておらず不安はずっと残っていました。ただ、こちらの美濃囲いがしっかり残っていたので、ギリギリ残しているという感覚でした。
―― 本局の内容について。
小窪 今回は研究を生かして進められた将棋でした。勝ちやすさを重視して研究を進めており、本局はその成果がうまく出たかなと思います。
―― 次局に向けた意気込みについて。
小窪 あと1勝しなければいけない状況です。少ない時間ですが、しっかり調整して明日の対局に挑みたいです。序盤で崩れにくい研究をしているので、そのあたりを見ていただけたらうれしいです。
(敗れた鳥巣友希三段)
―― 一局を振り返っての反省点や課題について。
鳥巣 角得をしていても自陣が乱れてしまい、勝ちづらい展開でした。
―― 序盤は指し手が早かった。
鳥巣 4三銀型の四間飛車の場合は、右銀急戦でいこうと決めており、3二銀型で待機された場合は持久戦などを考えていました。▲6八金寄(27手目)までは研究範囲だったのでスムーズに進め、そこからは外れたときに考えようと思っていました。
―― どのあたりで想定から外れたか。
鳥巣 △5一角~△1五角(28手目~32手目)の順が本命ではありませんでした。そこから自力の勝負になってしまいました。1時間の持ち時間のですし、研究している相手に対して苦しい展開になりました。
―― 終盤、秒読みの中での粘りや判断について。
鳥巣 ▲7七玉(91手目)と上がってしまったのが非常に悪かったと思います。角を取られて受けに回らざるを得なくなり、負けにしてしまいました。
―― 明日に向けて、修正点や意気込みについて。
鳥巣 秒読みに入ってから手が震えてしまい、悪手を多く指してしまいました。明日は秒読みに入っても落ち着いて指せるようにしたいです。後手番で厳しい面もありますが、三番勝負を盛り上げられるよう、まずは1勝返せるように頑張ります。

