終局直後
(終局直後)
(先勝した吉池隆真四段)
【吉池隆真四段インタビュー】
--序盤は準備された作戦でしょうか。
「はい、普通の雁木の形は公式戦でも指していますが、趣向を変えてやってみようかと思っていました。▲5六歩~▲5八飛(37手目)で銀を押さえ込む展開をイメージしていましたが、途中はこちらが攻めないといけない展開で、判断が難しくなったと思います」
--中盤から終盤にかけて、▲5四歩(71手目)のあたりから飛車も角も働いて優勢に進んだと思います。ご自身で会心の一手はありましたか。
「攻めていくしかない局面でカウンターがくる可能性はあるので、そんなにはっきりはしていないかなと思います」
--幸先のいいスタートで、勝ったことに対しての素直な感想をお聞かせください。
「1勝できたことはうれしいです。前回は第1局に負けてしまったので、この調子で、一気にいい将棋を指して、がんばりたいと思います」
--大盤解説会に来られているファンの方に、どんな将棋を見てほしいでしょうか。
「私の将棋はそんなにはっきりするような展開ではなく、ドロドロとしたような将棋も多くてきれいではないかもしれませんが、人間らしい将棋を見ていただきたいです」
(柵木幹太四段は優勝へは明日の連勝が必要になった)
【柵木幹太四段インタビュー】
--序盤はどのように考えながら指していたでしょうか。
「違う形だとまあまああるのでそれほどの驚きはなかったですが、▲5五歩(37手目)~▲5八飛(43手目)を軽視していました。△7五歩(46手目)と突けてそこまで離されてはいないと思っていましたが、仕掛けられたあとに受けの手をしっかりしないといけなかったですね」
--積極的な攻めもあったのかと思いますが。
「先手玉が堅いので嫌味をつけていかないといけないと思って△7六歩(50手目)と取り込みましたが、取り込んだだけで終わってしまいました」
--本局の課題になった部分はどこでしょうか。
「正直なところ、いいところはあまりなかったし、終盤も大差になってしまいました。受けの選択を間違えたというところがあるので、そこが反省点かなと思います」
--明日への意気込みをお聞かせください。
「第1局はふがいない展開になってしまって残念だったので、明日の第2局は自分の力を全部出せるよう、気合を入れて臨みたいと思います」
--ファンの方へメッセージを。
「今日よりも熱戦で、どちらが勝つかわからないような将棋を指したいと思います」
(翔)