2011年10月29日 (土)

後手優勢

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図で船江四段が考えています。解説の村田四段の見解は後手優勢です。
村田四段「普通に指すなら△3五桂なんですが、ひょっとしたら△7六桂といきなり王手して▲7九玉△4七成銀▲同飛△1二角のような手で一気に決めに行く順も考えているのかもしれません」

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(前夜祭にて、船江四段)

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(前夜祭にて、宮本三段)

(翔)

大盤解説会

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(対局室と控え室は隣だが、廊下の防火扉が閉ざされている)

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(9時半から始まった大盤解説会。冒頭に結婚を発表した村田智穂女流二段に花束が贈られていた)

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(井上慶太九段)

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(村田智穂女流二段)

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(2つあるプロジェクターには盤面映像と対局室映像が映されている。大盤解説会もBAN-BANテレビで生中継中)

(翔)

玉頭位取りのような形に

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先手・宮本三段の石田流を目指した3手目▲7五歩に対し、船江四段は△8八角成~△5四歩~△6五角と馬を作る展開になりました。
村田四段によれば、図のあと先手は▲6七金右~▲7五銀と玉頭位取りのような形を目指すのが有力のようです。
居飛車党の船江四段と振り飛車党の宮本三段の対戦ですが、逆を持つことになりました。

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(村田智弘六段、稲葉陽五段、菅井竜也五段が控え室へ。他に村田智穂女流二段と慶田義法三段も控え室に来ている。慶田三段も加古川市民)

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(ネット解説の村田四段)

(翔)

2手目~4手目

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(2手目△3四歩)

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(3手目▲7五歩)

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(4手目△8八角成)

(翔)

対局開始(2)

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(船江恒平四段)

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(宮本広志三段)

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(ふたり交互に駒を置いていき、宮本三段が右端の歩を置いて40枚の駒が揃った)

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(宮本三段)

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(船江四段)

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(記録係・坪井1級)

(翔)

対局開始(1)

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(一般ファン約20人が対局観戦。またBAN-BANテレビ生放送冒頭は対局室からのレポート。レポーターは清水理恵子さん)

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(記録係・坪井祐二1級、立会人・谷川浩司九段、樽本庄一・加古川市長、村井保樹・加古川市ウェルネス協会理事長)

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(9時50分過ぎ、両対局者がほぼ同時に入室)

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(一礼して駒を並べ始める)

(翔)

初手は▲7六歩

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(フラッシュを浴びながら初手を指す宮本三段)

定刻の9時に対局は始まりました。宮本三段の初手は▲7六歩。以下、予想された宮本三段の石田流になりました。
早くも馬を作り合う激しい展開になっています。

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(翔)

対局で使われる盤駒

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(対局で使われる盤駒は加古川市ウェルネス協会が用意したもの。駒台と駒箱は「島桑」(しまぐわ)と呼ばれる、同じ樹から取られた。「島」とは、駒に使われる黄楊の産地として知られる御蔵島のこと)

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(対局で使われる駒。静山作の菱湖。菱湖は船江四段が「好きな書体」と挙げていたことがある)

(翔)

加古川市とは

加古川市は兵庫県南部にある、瀬戸内海に面した市です。
市内にはJR東海道本線・加古川線、山陽電鉄が走っています。JR大阪駅からJR加古川駅はおよそ50分の道のりです。

加古川市は同市在住の井上慶太九段が主宰する「加古川将棋倶楽部」があるなど、非常に将棋が盛んな地域として知られています。

同市ゆかりの棋士が多く(久保利明棋王・王将、井上慶太九段、神吉宏充七段、稲葉陽五段、船江恒平四段)、「棋士のまち」として将棋に力を入れています。これまでに、第58期名人戦(2000年)、第23期竜王戦(2010年)、第60期王将戦(2011年)の3つのタイトル戦と、第35回将棋の日(2009年)が開催されました。

また、今年開催された学校対抗3人制団体戦「文部科学大臣杯第7回小・中学校将棋団体戦」小学校の部では加古川市立東神吉小学校(岡本詢也、松岡亮真、橋本貫汰)が全国優勝を果たしました。

樽本庄一市長は将棋に理解があり、市のホームページにあるたるもとの「一“筆”懸命」にも将棋の話題が登場しています。

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加古川市ホームページのトップページ画像。左上の目立つところに「棋士のまち加古川」のページへのリンクがある)

Kakogawa_map
(加古川市はココ!)

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(凧あげまつり)

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(青流戦ポスター)

(翔)

まもなく第2局開始

おはようございます。いよいよ本日、加古川青流戦の初代チャンピオンが決まります。
栄冠を手にするのは地元・加古川市出身の船江恒平四段か、先勝した宮本広志三段か。
対局場は加古川市立青少年女性センター。第2局は9時から、(第2局が船江勝ちの場合)第3局は14時から開始します。
立会人は谷川浩司九段、記録係は坪井祐二1級。
インターネット中継では村田顕弘四段を現地にお招きし、解説していただきます。
本日はよろしくお願いいたします。


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(「棋士のまち加古川」の幟が駅前にはためく。字は米長邦雄・日本将棋連盟会長=永世棋聖=の筆による)

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(対局場の加古川市立青少年女性センターはJR加古川駅から徒歩20分ほど。また「かこバス」の「市役所前」下車。JR加古川駅-市役所前は100円)

(翔)