局面は71手目▲4四歩まで進みました。増田四段はすでに持ち時間(1時間)を使い切り、一分将棋に入っています。
(夏芽)
14時40分頃の控室の様子です。
(継ぎ盤は2面動いており、ひとつは菅井竜也六段と井上慶太九段の師弟が検討中)
(もうひとつは宮本四段が増田四段側を受け持ち……)
(稲葉アマ側を実弟の稲葉陽七段が受け持っている)
時刻は14時20分を回り、63手目▲1三歩成まで進みました。馬を活用して、先手の攻め駒を一掃しようとする稲葉アマに対し、増田四段が細い攻めをどこまで繋げられるかに注目です。
(増田四段は1筋の端から攻めを繋ぐ)
大盤解説会場は、井上慶太九段と村田智穂女流二段にバトンタッチしています。
(稲葉アマの奨励会時代の師匠・井上慶太九段)
(村田智穂女流二段は加古川市の隣、兵庫県高砂市の出身)
対局開始50分が経過。先に仕掛けたのは後手の稲葉アマ。先手の桂頭を狙って△3五歩▲同歩△2四銀(第1図)と動きました。
それに対し、増田四段も負けじと▲4五歩と反発しました。以下△3五銀▲4四歩△同銀▲1五歩△5九角(第2図)で、激しい攻め合いに突入しています。
(後手番で先攻した稲葉聡アマ)
こちら4階の「大会議室」では、13時から大盤解説会が始まっています。
(関西の棋士たちが順番に解説を担当している)
(第1期加古川青流戦優勝者の船江恒平五段は加古川市の出身)
(その決勝戦の相手だった宮本広志四段。当時はまだ三段だった)
(開始30分で、すでに8割以上の席が埋まっている)
対局開始15分が経過。戦型は角換わり腰掛け銀になりました。
(対局開始前、振り駒を担当したのは岡田康裕加古川市長)
(振り駒の結果、歩が4枚で、増田四段の先手となった)
13時になり、決勝三番勝負の第1局が始まりました。振り駒の結果、先手は増田四段です。
◆増田 康宏(ますだ やすひろ)四段◆
◆稲葉 聡(いなば さとし)アマ◆
検分に続き、色紙、衝立への揮毫が行われました。
(自分の名前の練習中)
(稲葉アマの字は、やや小さめ)
(揮毫した衝立。最後に加古川市長の名前を入れて完成です)
このあと昼食休憩をはさんで、13時から三番勝負第1局の開始です。