大盤解説には様々なゲストが登場します。棋士は控室で熱心に本局の検討を行っていました。(井上慶太九段、船江恒平六段は師弟関係)(盤を挟むのは神吉宏充七段)(長谷川優貴女流二段と、先日新人王戦を戦い抜いた出口若武三段の姿も)(大盤解説を終えた直後の村田智弘六段)(同じく大盤解説会終わりの稲葉陽八段。揮毫をしたためる)(武蔵)
控室の福崎九段は上図で、(1)△9三桂、(2)△7三金、(3)△7五歩を予想していました。しかし、大橋四段は△9三香と歩を払いました。▲9二歩の垂れ歩が見えていますが、「間に合いますか」と、投げかけた一着のようです。(武蔵)
両対局者のこれまでの加古川青流戦の成績です(肩書は当時のもの、三段時代の成績を含む)。
(武蔵)
大橋貴洸(おおはし たかひろ)四段は今期が6期目の加古川青流戦参加。前期は1回戦で稲葉聡アマに敗れています。今期は、天野啓吾アマ、古森悠太四段、井出隼平四段、杉本和陽四段を破って、決勝戦進出を決めました。居飛車も振り飛車も採用するオールラウンドプレイヤー。最新形への造詣も深く趣向を凝らした作戦で、安定した成績を残しています。 (武蔵)
梶浦宏孝(かじうら ひろたか)四段は今期が5期目の加古川青流戦参加。前期はベスト16に進むも関矢寛之三段に敗れました。今期は坂井信哉三段、岡部怜央三段、今泉健司四段、西田拓也四段に勝ち、決勝三番勝負に進出しました。居飛車党。粘り強く簡単には崩れない手堅い棋風が持ち味です。(武蔵)
戦型は梶浦四段が横歩取りからひねり飛車に構えました。立会人の福崎文吾九段は、「若手らしい将棋です。現局面で先手の狙いは▲9四歩△同歩▲9三歩です。次の一手は長考になるかもしれません」と、見解を述べています。
(立会人の福崎文吾九段)
(関係者が両対局者の到着を待つ)
(12時55分頃、両対局者が着座。一礼を交わして、梶浦四段が駒箱に手をかけた)
(記録係が白布を準備)(岡田康裕加古川市長が歩を振って、白布の上に散らす)
13時、定刻どおりに対局が始まりました。振り駒の結果、歩が3枚出て梶浦四段の先手に決まりました。(対局開始前の一礼)(先手になった梶浦宏孝四段)(後手番の大橋貴洸四段)(武蔵)
検分終了後、両対局者が揮毫をしました。
対局場に到着して、記念撮影を終えてから検分に入りました。記念撮影の模様は後ほど、掲載します。(2種類の駒が用意された)(梶浦宏孝四段)(大橋貴洸四段)(リラックスした様子も見られた)
(使用駒は静山師作菱湖書)(武蔵)