第2局、終局後インタビュー
(終局直後)
(インタビューに答える柵木幹太四段)
【柵木幹太四段】
--第2局、勝たれましての感想をお願いします。
「第1局がふがいない内容だったので、勝つにしても負けるにしてもいい将棋を指そうと思っていました。積極的に指せたのがよかったと思います」
--序盤、▲4五歩(43手目)と仕掛けたあたりからペースをつかまれたと思います。
「似た形を指したことはありましたが、端歩の関係とかが違って成立するかわかりませんでした。ただ△6二金(42手目)と指されて次に△5二玉まで指されると動きづらくなるので、わからなかったけど仕掛けました。実際に進んでみるとちょっと指せるかなと思いました」
--△4七銀(84手目)のあたりから吉池四段の反撃がありました。
「3筋、4筋を押さえ込んだあたりははっきりいいと思いましたが、攻め急いでしまい、終盤はわかっていなかったです」
--勝因はどのあたりでしょうか。
「△2二歩(96手目)をうっかりしていましたが、自玉が堅かったおかげで勝ったと思います」
--第3局に向けて。
「第2局と同じように力を出しきってさせればと思います」
--大盤解説会などで観戦しているファンの方にひとことお願いします。
「第3局まで行けてほっとしていますが、第3局も熱戦になるようにがんばりたいです」
(厳しい表情で対局を振り返る吉池隆真四段)
【吉池隆真四段インタビュー】
--得意の雁木でしたが、一局を振り返っていただけますか。
「▲4五歩(43手目)からの仕掛けを軽視していました。形がバラバラな瞬間だったので、自信を持てる展開ではなかったです。身動きが取りづらくなりました」
--△4七銀(84手目)からかなり迫ったのではないでしょうか。
「威張っている角をどかして、というのを考えていました。チャンスがあったかはわかりませんでしたが、玉が遠く、完敗だったと思います。ずっと苦しい形勢が続いていて、終盤も相手に怖がってもらう手を探していなかったですが見つけられず、不甲斐ない将棋になりました」
--準優勝だった2年前の雪辱を果たすという意味でも大事な第3局への意気込みをお聞かせください。
「第2局を負けて流れはよくないですが、落ち着いて次の一局をがんばりたいと思います」
--大盤解説会場、全国でご覧になられているファンの方にメッセージをお願いします。
「本局はかなり厳しい展開になりましたが、次は白熱した将棋を指せるようにがんばりたいです」
(第3局の準備があるため感想戦は行わず、駒が片づけられた)
第3局は14時開始予定です。先後は振り駒で決まります。
(翔)