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2023年11月 4日 (土)

終局直後

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(終局直後)

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(優勝まであと1勝とした藤本渚四段)

【藤本渚四段インタビュー】
--本局の序盤についておうかがいします。
「自分が後手のときはよく指している形で、慣れた形に誘導しようと思いました。序盤から▲4六歩(5手目)はあまり指されたことがない手で、いきなり手さぐりになってしまいました。序盤は失敗したと思っていました」

--中盤は激しい攻め合いになりました。
「自信があるような、ないようなという展開で、時間がなくてよくわからなかったです。負けにした局面もあったと思うので運がよかったです」

--終盤、勝ちを意識したのはどのあたりですか。
「角を取り合ったあたり(97手目▲4四飛成・98手目△8四銀)はこちらが簡単に詰む形ではなくなったので、ちゃんとやればなんとかなる気がしました」

--一局を振り返ってください。
「すごく難しい局面で一分将棋に入ってしまって、もう少し時間をやりくりして残しておきたかったのがうまくいかなかったので、修正できればと思います」

--明日に向けてひとことお願いします。
「第2局は先手なので、そこで決められたらいいと思っています」

2320

(伏し目がちにインタビューに答える吉池隆真三段)

【吉池隆真三段インタビュー】

--序盤はいかがでしたか。
「▲4六歩(5手目)だと△3三角が上がりづらいという変化があって採用したのですが、自分も2筋の歩を交換する形はあまり研究していなくて、時間を使う展開になりました」

--中盤の攻め合いはいかがでしたか。
「途中はそんなに自信が持てない展開でしたが、▲6五銀(59手目)とぶつけた辺りは駒の調子が出てきたかなと思っていて、よくなったんじゃないかと思いました」

--終盤は何かあったでしょうか。
「終盤は何度か間違えているとは思いました。時間が少ない中で正解を見つけることができませんでした」

--明日の対局へ向けて、意気込みをお聞かせください。
「第1局は先手番で勝ちたかったですが、まだ明日もあるので修正していきたいです。手ごたえはありましたので、この調子でなんとか第3局までがんばりたいと思います」

(翔)