大盤解説会場へ
インタビューを終えて、両対局者は、4階の大盤解説会場へ移動しました。
井上九段 「対局を終えられた二人。勝たれた稲葉アマ、どうですか今の心境は?」
稲葉アマ 「勝てると思っていなかったので素直に嬉しいです。3局とも一応熱戦になったと思って、その点はすごい良かったと思います」
井上九段 「増田四段は昨日、第1局を勝たれて2日目を迎えたわけですけど、第2局、第3局はどのような感じでしたか?」
増田四段 「第2局、第3局と、どちらも僕の方にチャンスがあったと思うのですが、なかなか決めきれなかったと言うか、稲葉さんにうまく指されてしまって負かされたかなと」
井上九段 「加古川はアウェーのような感じがして、やりにくいところもあったと思いますが、その辺は?」
増田四段 「いや、決してそんなことはなく、皆さん本当に優しくしていただいて、アウェー感みたいなものはありませんでした」
井上九段 「また是非、加古川にお越しください。今度はタイトル戦とか、加古川でありましたら来ていただきたいと思います」
増田四段 「はい、また是非機会があれば」
井上九段 「本当、正直言って『1番勝てたらええとこやな』と思っていたので、第2局を勝ったのは大きかったと思うのですが」
稲葉アマ 「この第3局も序盤がそんなにうまくいっていないと思ったのですが、指しているうちに難しくなったので、チャンスがあるかなと思って頑張っていました」
井上九段 「終盤は、えらい考えずにと言うか、決断よく進めていましたけど、あれは読み切りですか?」
稲葉アマ 「いや、そんなに先は見えていなかったです(笑)昨日の第1局が決断悪かったので、その反省を込めて、決断よく指そうと決めていました」
井上九段 「第1期青流戦の優勝者である船江くんもいるので、何か一言お願いします」
船江五段 「優勝おめでとうございます。やっぱり加古川の棋戦なので、加古川出身の方に優勝していただいて私は嬉しいです。今まで5期やってきて全部見てきましたけど、3局の内容を総合的に見て、一番熱戦が多いシリーズだったのではないかと思います。私も楽しませてもらいました」
(夏芽)