
第3局は角換わり。先手の吉池四段は▲4八金~▲5八玉と中住まいに構えました。吉池四段自身の実戦例がある玉形です。

中盤に入り、早々に双方が角を手放しました。立会人の藤原直哉七段は「どちらの角が働くでしょうか。8四角のほうが一方向にしか働いていないので、失敗したら痛いですね。4六角は柔軟性のある位置です。ただ普通は攻めるために▲4六角と打つことが多いですが、この将棋はすぐに攻める形ではなく、第1局、第2局と同様に少しずつポイントを稼いでいく将棋になりそうですね」と話しています。

(第2局終局後、勝者の柵木幹太四段のインタビューが行われている間、吉池隆真四段は険しい表情で遠くを見ていた)
(翔)