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2011年6月

2011年6月23日 (木)

達人戦、対局の模様は『週刊朝日』に掲載

富士通杯達人戦の対局の模様は週刊朝日に掲載されます。
本局の模様は8月5日号・12日号に掲載される予定です。
是非ご覧ください。

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(写真は発売中の7月1日号)

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(加藤一二三九段-青野照市九段戦が掲載中です)

(八雲)

佐藤九段長考の一手

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島九段の積極的な△9四角(左図)。それを見た佐藤九段は36分の長考で▲5五歩と応じました。以下△7六角に▲5六銀(右図)と形よく受けています。△9四角に対しては、先手も手の広いところだったようで、今後の両者の構想が注目されます。

図から△7五銀▲3六歩と進んで14時を回りました。消費時間は▲佐藤1時間42分、△島1時間3分。

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(14時過ぎの対局室)

(八雲)

休憩中の対局室

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(休憩中の特別対局室。見ているのは上田初美女王)

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(休憩中の盤面。手前が先手側)

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(休憩時までの棋譜)

(八雲)

対局再開

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(再開直前、佐藤九段は眼鏡を拭いて備えていた)

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(再開が告げられると、佐藤九段はすぐに▲4八金左とした)

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(再開の一手を見た島九段は、腕組みをして考えている)

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(再開後の局面)

(八雲)

昼食休憩

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12時10分、図の局面で佐藤九段が10分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲佐藤1時間5分、△島48分。対局は13時に再開します。

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(昼食の注文は両者とも「冷やし中華(ほそ島や)」でした)

(八雲)

11時40分頃の局面

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画像は11時40分頃の中継画面。この局面で▲8五歩の仕掛けも考えられました。

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【棋譜コメントより抜粋】
▲8五歩△同歩▲7五歩以下、(1)△同銀▲8五飛△8四銀(左図)は▲同飛△同飛▲6六角の王手飛車取り。これは先手がはっきり優勢。(2)△8六歩は▲7四歩△8七歩成(右図)。その局面をどう見るかだが、その順は銀損ながら後手がやれるかもしれない。

実戦は仕掛けを見送り、画像の局面から▲3九金と穴熊を固めました。

(八雲)

対局開始前(2)

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(駒を取り出す島九段)

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(佐藤九段が玉将を並べようとして「あれっ」と手が止まった。実は島九段が先に玉将を並べており、王将を佐藤九段に譲っていた)

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(譲り合いの和やかムードから、徐々に緊張感を高めていく両者)

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(外は曇り空だが、湿度が高く朝から蒸し暑い)

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(島九段は涼しい表情でお茶を飲んでいた)

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(10時、一礼して対局が開始された)

(八雲)

佐藤九段、穴熊へ

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図は11時頃の局面。先手は▲1八香~▲1九玉。穴熊に潜りました。後手は△2三銀で銀冠に組んでいます。消費時間は▲佐藤21分、△島24分。

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(11時過ぎの対局室。しばらく考えていた島九段は、指さずにいったん席を外しました)

(八雲)

対局開始前(1)

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(特別対局室は畳が入れ替えられていた。い草の香りが漂っている)

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(9時30分頃、記録係の杉本和陽三段が駒を磨いている)

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(9時40分頃、佐藤康光九段が普段よりも早めに入室。そして下座に着いた。本来なら永世棋聖有資格者の佐藤九段が上座になる。同じ九段で、若い頃からお世話になった先輩に上座を譲ったのだろう)

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(島九段は9時50分頃に到着。佐藤九段が下座に着いているのを見て驚いていた。しばらく譲り合いが見られたが、佐藤九段が「もう座ってしまいましたから」と譲らず、島九段が恐縮しながら上座に向かった)

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(「いやあ、朝からやられました」とニッコリ微笑む島九段)

(八雲)

戦型は角換わり振り飛車

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先手の佐藤九段は、自ら▲2二角成と角を交換して、▲8八飛と構えました。

(八雲)