第20回1回戦

2012年4月19日 (木)

感想戦

143

147
森内俊之名人

124

133
青野照市九段

136

161
(本局の棋譜)

本局の中継はこれで終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

終局直後

103

095
森内名人は勝って2回戦に進出。

097
青野九段は積極的な作戦を披露したが結果は実らなかった。

▲青野-△森内戦は森内名人の勝利

Tatsujin201204190101_102 第20回達人戦1回戦の▲青野照市九段-△森内俊之名人戦は17時42分、102手で森内名人の勝ちとなりました。消費時間は青野2時間59分、森内2時間58分。勝った森内名人は2回戦で佐藤康光王将と対戦します。
☆富士通杯達人戦の対局の模様は、主催の『週刊朝日』誌に掲載されます。本局の模様は6月1日号と8日号に掲載予定です。ぜひご覧ください。

後手の反撃が筋に入る

83

先手が快調に攻めていたはずの本局ですが、ここ数手であっというまに後手の反撃が筋に入り、攻守が逆転してしまいました。森内名人の恐るべき大局観。ピンチを迎えた青野九段にしのぐ筋があるでしょうか。

森内名人、勝負手で反撃へ

78

▲5三銀成と金銀の両取りとなった局面で、森内名人が手を抜き、△7二香~△6五桂の勝負手で反撃に転じました。先手もこの瞬間は後手玉が遠く怖いところ。終盤戦もいよいよ佳境を迎えています。

16時45分の時点で、残り時間は▲青野17分、△森内18分。

046

先手好調

67_2

先手が快調に攻め続けています。6二金が逃げると▲4二歩が厳しい追撃となりそうです。
森内名人は、ここで手を止めて考えています。

061
鳩森八幡神社の花壇に咲いていたチューリップ。

先手の攻め、後手の受け

60_2

図は16時15分頃の局面。
先手は2枚の桂で調子よく攻めを続けています。
後手は角を転回して△1九角成から馬を引き付ける狙いがあるようです。

青野九段が攻めて、森内名人が受ける展開。
互いの持ち味が出ています。

058_2

名人のさばきは

54

図は15時40分頃の局面。
この局面での残り時間は▲青野37分、△森内59分。両者1時間を切っています。

予想される次の一手は▲4四銀。
対して△7六桂▲7七角△5六歩でさばきを狙うのは▲3三銀成△5七歩成▲4六角(参考図)の王手「と金」取りがあります。この変化は△7四歩がたたるため、▲4四銀には△4二角から△6四角や△7五角と転回するのが一法。果たして森内名人のさばきはいかに。

61_2

047
将棋会館玄関にあるツツジ。もうすぐ満開です。

戦いへ

51

中盤戦に入ってから、互いに手を渡しあう渋い応酬が続いていましたが、ここで青野九段が▲4四歩と動きました。
いよいよ本格的な戦いが始まりそうです。

089
15時22分、▲4四歩を決断した青野九段(朝の表情)。

青野九段、残り1時間を切る

47

中盤に入ってから渋い応酬が続いています。
図の▲1五歩の考慮中に記録係が青野九段側に1から60まで書かれた紙を出しました。
これは残り時間が1時間を切った際に使われる紙で、1分消費するごとに数字を消していきます。

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14時40分頃の対局室モニターの映像。

図から△1二香▲9六歩と進んで15時。
▲9六歩までの消費時間は▲青野2時間4分、△森内1時間33分(持ち時間各3時間)。