2013年8月 1日 (木)

先手厚みVS後手堅さ

14時頃、48手目までの局面。森内名人の金銀が前へ進んでいった結果、4枚で囲っていたように見えた矢倉の構えは跡形もなくなった。

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少し戻って44手目まで、森内名人の手番。

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ここから名人は▲6七金△3三桂▲4七金と2枚の金を持ち上げた。意外な動きのようだが、前の記事の▲5五銀と出てからはお互いに妥当な進行だったようだ。以下は▲3五歩に後手の谷川九段がどう手を作っていくか。

厚みVS堅さの勝負になった。

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(所司和晴七段が中継室に来ている)

左銀で歩得

対局再開後、△1三角▲5五銀と進んだ。

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先手は左銀に8手費やし、ついに歩得の戦果をあげた。しかし5五銀は不安定な駒でもあり、例えば▲4六銀と引くと△3六歩▲2八銀△4六角と取られる。ということは後手に歩があれば△5四歩▲4六銀△3六歩で後手よしになるということ。後手からすれば攻める構想を立てたい局面だろうか。

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(△3三桂▲4六銀△3六歩となった参考図。後手の飛車角の利きが通り、どちらかの銀は取られてしまう)

昼食休憩中の対局者

昼食休憩中、12時50分には谷川九段が先に戻っていた。

12時53分頃、森内名人も着座し対局再開を待つ。

(対局再開直前の両対局者)

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(静かに盤を見る森内名人)

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(スーツの乱れを直す谷川九段。目線は盤に)

対局再開 △1三角

13時対局再開から、10分ほど考えて谷川九段は△1三角と上がった。

(考慮中の谷川九段)

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昼食休憩中の特別対局室

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(駒箱は盤の下)

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昼食休憩

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この局面で谷川九段が14分使って昼食休憩に入った。

消費時間は▲森内名人43分、△谷川九段1時間2分。昼食の注文は、谷川九段は冷やし中華大盛り(みろく庵)、森内名人はなし。対局再開は13時。

朝の千駄ヶ谷

朝の千駄ヶ谷の写真。

9時頃の写真だが、この時間は小雨が降っていた。11時30分現在すでに止んでいる。

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(7月30日(火)に鳩森神社で将棋大会が行われた)