11時20分頃、棋士室では宮本広志四段が棋譜並べをしていました。宮本四段は振り飛車党ですが、本局で指されている矢倉の経験についてたずねました。
(宮本四段)
--矢倉の経験は
宮本 子供の頃は父から矢倉をやるように教えられ、少し指していました。でもいつの間にかやめてましたね。嫌いになったんだと思います(笑)。その後はずっと振り飛車ですね。
(嫌いになったと言ったあと、何故か自分でうける)
--全く指さないのですか
宮本 三段リーグの頃は指していました。ただ本局のような急戦矢倉は指さないです。先手番で▲7六歩△3四歩▲6六歩からの矢倉。また後手番で嘘矢倉をほんの少し。だから本局のような急戦は全く指した機会がないですね。これから矢倉を指す機会があるかどうかはまだ分からないです。
(本局の映るモニターに目をやる)
(その後棋士室に仲の良い都成竜馬三段が来訪。早速盤を囲んで雑談)
(振り駒をする記録係の大橋貴洸三段。結果はと金が4枚だった)
(対局開始となり、両者一礼をかわす)
(初手▲7六歩を指す高橋九段)
(4手目△3四歩を指す内藤九段)
(開始から1分ほどで4手目まで進んだ)
(9時30分頃の御上段の間。両対局者の姿はまだなかった)
(こちらは下段の間。下段の間では本日は午前と午後に1局ずつ他棋戦が行われる)
(本日の棋譜用紙。まだ先後は空欄だった)
(高橋道雄九段)
(内藤國雄九段)
(お茶を飲み、内藤九段の到着を待つ)
(9時57分頃対局室に入室した内藤九段。すぐに駒が並べられ始めた)
(対局開始前)
第22回富士通杯達人戦(非公式戦)は6月25日(水)に、1回戦第2局、内藤國雄九段高橋道雄九段戦が行われます。両者の公式戦での対戦成績は高橋九段16勝、内藤九段8勝。達人戦ではこれまで3度対戦があり、いずれも高橋九段が制しています。
対局は関西将棋会館にて10時開始。持ち時間は各3時間、先後は振り駒で決定します。なお勝者は準決勝に進出し、羽生善治名人と対戦します。
(内藤國雄九段) (高橋道雄九段)