2012年6月22日 (金)

本局の使用駒

本局で使われている駒は「静山作・錦旗書」。

176

183

と金を取らせる構想

41
休憩再開から▲2三歩成△3四銀打▲2七竜と進んでいます。
竜を捨てて激しく迫る順もありましたが、森内名人はと金をあえて取らせることで、その後に主導権を握ろうとしているようです。

205
森内名人(再開時撮影)は勝負を急がず、落ち着いた構想を見せた。

対局再開

192
両者10分ほど前には盤の前に戻っていた。

195
13時を回り、「時間です。森内先生1時間使われました」と記録係から声がかかる。

199
佐藤王将が再開の一手を待っている。

211
森内名人は記者が退室するまで考えていた。

昼食休憩

38
12時10分、図の局面で森内名人が16分使って昼食休憩に入りました。
消費時間は▲森内1時間0分、△佐藤54分。昼食の注文は両者ともになし。対局は13時に再開します。

188
昼食休憩中の特別対局室。盤を見ているのは、本日の対局立会人、岡崎洋六段。

174
昼食休憩中の盤面(手前が先手)。

対局の模様は『週刊朝日』で

富士通杯達人戦の対局の模様は週刊朝日に掲載されます。本局の模様は7月27日号・8月3日号に掲載される予定です。是非ご覧ください。

155
発売中の『週刊朝日』6月29日号。

157
谷川浩司九段-内藤國雄九段戦が掲載されている。

佐藤王将新手を放つ

20120622mo1100
画像は11時頃の局面。

佐藤王将は開始から26手目、まだ前例の多い局面で△3三歩の新手を放ちました。
相手は森内名人、秘策をぶつけるには最高のシチュエーション。この日のために時間をかけて準備してきたのでしょうか。

078
意欲的な新手を放った佐藤王将(朝の表情)

対局開始

124
森内名人の初手は▲7六歩。

127
佐藤王将は△3四歩と応じた。

133

136
撮影をしている間に指し手がどんどん進む。両者作戦を決めてきたようだ。

20120622mo1040_2
10時40分頃の中継画面。

戦型は後手のゴキゲン中飛車に、先手が超速3七銀戦法で対抗しています。
森内名人は過去に経験のある形。

-以下棋譜コメント(21手目)より抜粋-
「森内は平成23年3月のA級順位戦最終戦で、久保利明九段とこの将棋を指している。これに勝った森内は名人挑戦権を獲得。羽生善治二冠との七番勝負も4勝3敗で制して名人位を奪取した。森内にとっては思い出深い戦型だろう」