第20回準決勝

2012年7月 2日 (月)

羽生二冠の攻めがつながってきたか

図の局面まで進みましたが、ここから▲4三同桂成△同金▲同金△同角▲4五桂△3四角に▲3五銀(参考図)が久保九段の指摘手順。
参考図で△3五同角には▲3三金が王手角取りとなります。
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激しい玉頭の攻防戦

局面は進んで109手目▲4四金と打ち込んだ局面(図1)から△3三桂▲3四歩△4五桂▲3五桂△1四銀▲4五金(図2)と進行。
激しい玉頭の攻防が1分に1手のペースで進んでいます。
次々と進んでいく局面に、棋士室の棋士達はモニターに目がくぎ付けとなっています。

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堅い玉で猛攻をかける羽生二冠

手数はもうすぐ100手を超える局面、羽生二冠は金銀4枚の堅陣で谷川玉に猛攻をかけています。
羽生玉が堅すぎるため攻め合いの展開はならず、羽生二冠が攻め切るか、谷川九段が受け切るかという勝負となってきました。

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勝負手の連続でせまる谷川九段

残り時間は両者10分を切っています。切迫した時間の中で谷川九段は右桂も跳ねだして、羽生二冠が▲6六角と上がったところです。
畠山七段や山崎七段は「振り飛車が良さそうですが、意外と大変」という見解です。

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消費時間は▲羽生二冠3時間54分、△谷川3時間52分(持ち時間各3時間)。

17時頃の局面

谷川九段は77手目の局面から△4五桂▲3八金引△3三金寄と手を渡しました。
△4五桂と跳ねた局面の消費時間は▲羽生2時間33分、△谷川2時間46分(持ち時間各3時間)。

図で棋士室の予想はじっと▲5八歩。5七の地点を受ければ、後手からは手が難しいです。
△4七歩成▲同銀△6八角成と馬を作っても、▲6三歩成(△同銀には▲6六飛)がぴったり。

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羽生二冠、優勢か

関西将棋会館3階棋士室では、畠山鎮七段、久保利明九段、山崎隆之七段、菅井竜也五段や奨励会員達が盤を使って検討していますが、居飛車を持ちたいという棋士はいません。どうやら、棋士室の見解は羽生二冠良しで一致しているようです。
図は羽生二冠がじっと6五の歩を伸ばしたところ。△4五桂と跳ねるのは▲3八金引△4七歩成▲同金△4六歩に▲6六角が王手で入って、受ける一手に▲4八金引と逃げられるのでうまくいきません。

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谷川九段、勝負手△6六歩

16時現在の局面は羽生二冠が7筋の桂頭攻めを狙っていき、谷川九段が△6六歩と突いたところ。
△6六歩に代えて、単に△7五歩は▲同飛△7四歩▲7六飛で次に▲4八角と飛車を狙われます。
本譜の△6六歩は畠山七段が勝負手として指摘していた手です。
意味は▲6六同歩なら後々の▲4八角が飛車取りにならないということです。

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激しい戦いと思いきや、渋い応酬

谷川九段が△6五歩▲5七銀△1四歩▲同歩△同銀と仕掛けていって、図1。
端を逆襲して、一見激しい展開になるとおもいきや、図1から▲5六銀△1五歩▲3九金△2三銀▲1七歩と進んで、図2。
端の銀には相手せず、羽生二冠はじっと駒組みを進め、局面が再び落ち着きました。

棋士室の畠山鎮七段「局面は手段が多い振り飛車を持ちたいです」

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谷川九段、攻撃態勢を整える

15時10分頃の局面。谷川九段は飛車先の歩を突き捨てた後、△7四歩~△7三桂と着々と攻めの準備を整えています。
後手の駒組みは飽和に達しており、ゆっくりしていると▲7五歩から桂頭を狙われる可能性があります。
谷川九段はここで考えていますが、羽生二冠の金が4九で離れているうちに仕掛ける手を探っているのかもしれません。

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14時20分、両者堅陣に組み上げていく

谷川九段は銀冠を組み上げ、羽生二冠は金を玉に寄せていけば穴熊が完成します。
囲い切ればお互い強い戦いができるようになります。そろそろ局面が打開されるのか、緊張の局面となっています。

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消費時間は▲羽生1時間21分、△谷川1時間42分(持ち時間各3時間)。