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2013年8月

2013年8月 1日 (木)

ご観戦ありがとうございました

191

(本局の棋譜用紙)

138手で谷川九段の勝ちとなりました。決勝戦は9月7日(土)に有楽町「朝日マリオン」で行われます。

本日の中継は以上となります。本日はご観戦いただきありがとうございました。

感想戦3

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(机でメモを取るのは『週刊朝日』の観戦記を担当している君島俊介さん)

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感想戦2(森内名人)

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感想戦1(谷川九段)

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谷川九段、決勝進出

Mt138

図の局面で森内名人が投了した。▲8七飛と逃げるしかないが、△7八角▲9九玉△8七角成▲同金△7八桂成で一手一手の寄り。

終局は18時32分、消費時間は▲森内名人2時間59分、△谷川九段2時間58分。勝った谷川九段は第18回以来の決勝進出となった。

技の応酬

▲5五馬と森内名人が待望の反撃をした局面。

Mt129

ここから△6四角▲6五馬△8六香▲8二銀と技の掛け合いに。

Mt133

以下△同玉▲6四馬△同歩▲8六飛と進んだ。

決死の玉引き

Mt108

谷川九段が上から押さえ、△5七金とばらしにかかった局面。ここで▲同桂△同銀右成に森内名人は▲6九玉と引いた。

Mt111

▲5七同金△同銀成▲同飛△同桂成と清算しては先手玉は持たないという判断だ。しかし△4七銀不成と金を取られるのもつらい。谷川九段ペースとなったようだ。

ただ先手も持ち駒は豊富。寄せ切れなければ危ない。

Mt120

(後手の桂と成銀が押し寄せる)

いよいよ終盤、寄せ切れるか

指し手の速度があがってきた。

Mt95

上図から後手が桂を跳ね、打ち直し、また桂を跳ねてから銀を打ち102手目の局面。

Mt102

ここでは谷川九段が攻め切れるかどうかが勝負どころ。森内名人はここさえしのげば相手に大駒がないので楽しみが多そうだが、まずは△6七銀打▲5九玉△5八金の詰めろを受けなければならない。

この△6六銀を打つ前の局面で、消費時間は▲森内名人2時間55分、△谷川九段2時間39分。残り時間はそれぞれ▲森内名人5分、△谷川九段21分。

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151_2

△9五角、打ちにくい王手

△9五角と谷川九段が王手をした局面で片上大輔六段が中継室へ。

Mt82

この局面を見て、

「▲8六銀には△同角▲同飛△6六銀▲同桂△同角▲同金でばらして△7四桂ですか。これは谷川ペースじゃないですか。森内さんなら▲7七銀と受けるのでしょう」

実戦は▲8六銀△同角▲同飛△6六銀▲同桂△同角に森内名人から先に▲7四桂と打った。△同歩と取らせてから▲6六金と取れば後手は△7四桂とは打てない。敵の打ちたいところに打ての桂の捨て駒だ。

Mt89

(中継室のモニターを見る片上大輔六段)

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反撃を残す受け

ぎりぎりの攻防が続いている。王手飛車の図から△6二角▲4四角△同角▲6六桂△5五銀▲7八桂と進んだ。

Mt76_2

Mt79_2

Mt81

上の△6二角、▲6六桂、▲7八桂の3手はどれも直接は相手の攻めを受けているのだが、どれもいずれの攻めを狙っている。例えば▲7八桂と打った手は△6六銀に▲同桂と取れるようにして、▲7四桂打一発で寄り倒す筋を残している。